【インタビュー】『バースデー・ワンダーランド』杏「チィは『実写でも演じられるのでは?』と思うぐらい、自分に近い印象を受けました」

4月25日(木)14時36分 エンタメOVO

主人公アカネの叔母チィの声を演じた杏

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 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)をはじめ、大人から子どもまで楽しめる作品を送り出してきた原恵一監督の最新作アニメーション『バースデー・ワンダーランド』が、4月26日から全国ロードショーとなる。本作は、自分に自信のない少女アカネ(声:松岡茉優)が、不思議な世界“ワンダーランド”の冒険を通して成長する姿を描いたファンタジー。主人公アカネと共にワンダーランドを冒険する叔母のチィの声を演じたのは、主演した『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』(15)に続き、原監督の作品に2度目の参加となる杏。アフレコの裏話や、映画の見どころを聞いた。



−原監督の作品で声の出演を務めるのは2度目となりますが、演じてみた感想は?

 一度お仕事をした上で、もう一度呼んでいただけたということには、何ものにも代えがたいうれしさがありました。その一方で、時代や世界観、絵柄までガラッと変わっていることに、改めて驚かされました。毎回、こういうものをゼロから作り出す原監督やアニメーションのスタッフは本当にすごいな…と。

−演じられたチィというキャラクターは原監督が杏さんをイメージして作った、いわゆる“あて書き”ですが、感想はいかがですか。

 アニメの場合、自分と全く違うものに声を当てられることが一つの魅力です。ただ今回は、「実写になった場合でもできるのでは?」と思うぐらい、年齢や背格好が自分に近い印象を受けました。おかげで、普段のお芝居をするような気持ちで臨むことができました。

−原監督からは、役についてどんなお話がありましたか。

 「チィは恐らくせりふが一番多い。その分、大変だと思いますが、とても重要な立ち位置だから」とおっしゃってくださいました。ただ、役作りに関しては、それほど自分とかけ離れていないと感じたので、アフレコの現場で監督の意見を聞きながら、その場で調整していくような感じで進めることができました。

−チィに共感する部分はありましたか。

 共感というより、「こうありたい」という感じでしょうか。チィのように「臆さず新しいことに飛び込んでいける」というのは、私自身も目指したいと思っている女性像です。

−杏さん自身もお子さんを持つ母として、アカネという少女の成長を描いた物語についてどんなことを感じましたか。

 こういうふうに異世界を旅する物語では、1人だったり、子どもだけだったり…ということが多いのですが、保護者付きというのは珍しいな…と(笑)。親戚なので「親しいけど、友だちではない」という2人の「近からず、遠からず」の関係性がとても面白いです。その中で、大人であるチィとしては好奇心旺盛で奔放に振る舞いつつも、「何かあればアカネを守ろう」という責任感は持っているんだろうな…と。未知の世界なので、戸惑いや心配もあるでしょうし…。そういう部分は、自分自身が保護者として子どもを心配するような気持ちで演じていました。

−アカネとチィの関係について、どんなことを感じましたか。

 親以外で話ができたり、一緒に過ごすことができたりする存在がいるというのは、すごくすてきですよね。親に言えないことも言えるでしょうし…。私自身も人の親ですが、そういう存在は大切にしたいと思っています。

−ご自身が観客として、この映画を見たときに感じた魅力は?

 アフレコの段階ではまだ製作中で、映像にはほとんど色がついていない状態だったんです。ところが、完成した作品を見たら、ものすごく色鮮やか。音も迫力があって圧倒されました。そういう意味で、色彩や音響は大きな魅力です。皆さんにもぜひ、劇場で味わっていただきたいです。

−大人も子どもも楽しめる作品ということで、お薦めのポイントを教えてください。

 見たこともない景色をたくさん見ることができますし、「こんなことができたらいいな」と思う魔法のようなものが次々と出てきます。そういうところは、子どもはもちろん、大人も童心に返って楽しんでいただけるのではないでしょうか。アカネとチィの2人が一緒に旅するという点では、大人はチィに、お子さんはアカネに、それぞれ感情移入しながらご覧いただけると思います。

−アカネとチィは、ワンダーランドでたくさんの不思議な体験をしますが、ご自身が体験してみたいと思ったものは?

 水中を移動するとき、水の中でも息ができるようになるんです。それが、すごくうらやましかったです(笑)。

−杏さんは最近、声の出演が増えつつあるようですが、声優という仕事に対する意欲は?

 やはり、実写ではできない夢のある世界は楽しいですね。子どもたちのためにも、こういう夢のある作品を残していきたいなと思っています。ただ、プロフェッショナルな方がたくさんいらっしゃいますし、私自身もやればやるほど、難しさを感じるようになってきました。そういう意味で、声高に言うのはおこがましいことですが、機会があればこれからも続けていきたいです。

(取材・文・写真/井上健一)

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