117キロ→73キロに減量 母の病気で大学中退→ゼロから日本語を学び一橋大学へ…「台湾留学生会の会長」の“改革力”を大手旅行会社が絶賛「価値観をしっかり持っている」
2025年4月26日(土)7時30分 ABEMA TIMES

超一流企業vs超優秀学生の疑似就活バラエティABEMA『キャリアドラフト シーズン2 #8』が4月25日に配信。出演した学生が、ダイエットや大学中退を通じて培った「改革力」を中心にプレゼンテーションを行い、企業から高評価を得た。
同番組は、事前面接を勝ち抜いた学生が、服装・プレゼン形式はすべて自由に、ステージ上で2分間の自己PRを実施。26新卒を対象に行われる今シーズンは企業がリニューアルされ、面接官を務めるのはなんと超一流企業の実際の人事担当者たち。12社14人による7分間の質問タイムを設け、自社の新入社員の平均を5と仮定して10点満点で採点する。学生にとっては、どんなプレゼンが企業に響くのかがわかる絶好の舞台だ。
台湾出身の張語哲(ちょう・ごてつ)さんは一橋大学の計量社会学を専攻し、台湾留学生会の会長を務めている。張さんは以前117キロあったがスケジュールを組み73キロまで痩せた経験、母の病気で大学を一度中退したもののゼロから日本語を勉強して留学した足跡、さらにはイベントを開催して台湾留学生会を活性化させた実績から“改革力”をアピールした。
日本人の課題は“価値観”にあり?

坂之下英樹(九州旅客鉄道株式会社 人事部人事課 課長代理):JR九州は事業やインバウンドなど世界に届けたいものがいっぱいある。日本の企業、例えばJR九州が世界に届けようとするときにどういったことを大事にするべきでしょうか?
張:企業の発信力をもっと向上させたい。私が日本に来た理由も自分の国が少し国際的な発信力が少ないから。日本は素晴らしい国でもっと強い発信力が欲しい。今企業に入ったらもっと国際的に知名度を上げるために“企業の価値”を他の人に見せたい。
小南秀光(株式会社プロディライト 代表取締役社長):我々の会社に入社いただいた場合、どの部署を希望しますか?
張:マーケティングなど、顧客体験やユーザー体験など改善することに興味があります。
高橋且泰(日本航空株式会社 業務企画職):台湾の視点から見た日本の形で、例えばこういったところが素晴らしい、あるいは、こういったところは伸ばしていかないといけないところがあれば教えていただきたい。
張:日本人の仕事に対するこだわりは世界中でナンバーワンだと思います。そこが、私が一番勉強したいところです。日本人の課題は、例えばタトゥーがある人が温泉になかなか入れない状況などの価値観に関するものだと思います。
改革意識と価値観が高評価

企業の採点は、下が3点から、上は10点が3社。
「3点」をつけたワコールは「張さんの今までの挫折を乗り越えた経験や改革意欲はすごく素敵だと思っていますが、ワコールという業界を考えた時にご活躍される領域とは少し違うのかなと思いまして。『物を通じて』というよりはご自身の良さをダイレクトに届けられるような業界の方が。人間力の採点なら8〜9点つけたいです」と説明した。
一方、「10点」をつけた日本航空は「当社は、多様な価値観を尊重し変革に果敢に挑戦できる人材を求めていますが、まさに『日本人の価値観が固定化していないか』というような価値観をしっかり持っていらっしゃる。当社の求める人材像にフィットしたと思っております」と太鼓判を押した。
同じく「10点」をつけたプロディライト「マーケティングは我々弱いところがあると思いますのでお力を借りれれば。そういうところでは即戦力ですぐに来ていただければと思っています」と絶賛した。