たった一瞬で大事な人を2人も…「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」闇堕ちは避けられなかったハサウェイ

2025年4月26日(土)22時0分 ABEMA TIMES

 闇堕ちすべくして堕ちてしまったと言っても過言ではないだろう。ハサウェイ・ノア(CV:佐々木望)は、好意を抱いたクェス・パラヤ(CV:川村万梨阿)をネオ・ジオンから取り戻そうと説得を試みた。しかし、彼女を失うとさらにアムロ・レイ(CV:古谷徹)の大切な人までも奪う悲劇的な結末を迎えてしまった。

【映像】たった一瞬で様々な物を失ったハサウェイ(1時間37分45秒ごろ〜)

 ブライト・ノアの息子であるハサウェイは、ネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルの言葉に惹かれ去っていったクェスを追いかけるため、父ブライトの許可を得て機動戦艦ラー・カイラムに乗艦した。ラー・カイラムは、ネオ・ジオンが企てた小惑星アクシズの地球落下作戦を阻止するために行動していた。

 アムロがνガンダムで出撃すると、“シャアのもとへは行かせない”とするクェスがα・アジールで立ちはだかり交戦となる。ラー・カイラム艦内でこの戦闘の様子を感じ取ったハサウェイは、「罵り合ってるだけじゃいけないよ!クェス!それじゃだめだよ!」とブリッジを飛び出した。

 ハサウェイは無人のジェガンを発見して乗り込み、クェスを目指してアクシズへ向かった。クェスと再会したハサウェイは、ハッチを開けて近づき必死に説得を試みた。しかしクェスは「子どもは嫌いだ!図々しいから!」とハサウェイを拒絶する。

 ちょうどその場に、リ・ガズィで出撃していたアムロの恋人であるチェーン・アギ(CV:弥生みつき)が到着した。チェーンはハサウェイにその場を離れるよう促しながら、クェスのα・アジールにグレネードランチャーを撃ち込んだ。その攻撃はα・アジールを直撃。ハサウェイは目の前で恋した相手を失ってしまった。

 チェーンの行動は正当なもので、友軍の艦長の息子とはいえ民間人がモビルスーツで敵の巨大モビルアーマーの前にいること自体が異常なことだったため、非難される理由はない。しかし、α・アジールを撃破後、チェーンが「ハサウェイ、大丈夫?」と声をかけると、ハサウェイは逆上してチェーンに攻撃を始めてしまった。

 ハサウェイが放ったビームサーベルはリ・ガズィのコックピットを直撃する。そしてチェーンも帰らぬ人となってしまったのだった。ハサウェイは大事な人を失っただけでなく、尊敬する人の大切な人も奪ってしまった。この衝撃的な経験が、彼の心に大きな傷を負わせたのは想像に難くない。

 しかし……それから12年後を描いた劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」では、ハサウェイは反地球連邦組織のリーダーになっていた。辛い経験だったとはいえ、まさか元地球連邦軍の英雄の息子が反連邦なんて当時の視聴者は誰も予想できなかっただろう。

 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」は1988年3月に公開。劇場オリジナル作品として制作された初のガンダム映画で、「機動戦士ガンダム」から14年後の宇宙世紀0093年が舞台となっている。

(C)創通・サンライズ

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