金子恵美氏 主食用米の輸入拡大に懸念 国産米高騰で「消費者は受け入れやすいとは思うんですけど」
2025年4月26日(土)18時40分 スポーツニッポン
元衆院議員の金子恵美氏(47)が26日、日本テレビ系「サタデーLIVEニュースジグザグ」(土曜前11・55)に出演し、コメ価格高騰を受けて米国産や韓国産のコメに注目が集まっていることを受けてコメントした。
政府備蓄米放出後も目立った効果がなく、農林水産省が21日に発表した、4月7〜13日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4217円。前年同期比の2倍超で、15週連続の値上がりとなった。また、政府は日米関税交渉で米国産のコメの輸入を増やす方向で検討していることが判明。ただ、江藤拓農相は22日の閣議後記者会見で、主食用の輸入を拡大することに懸念を示し「主食を海外に頼ることが国益なのか、国民全体として考えていただきたい」と述べている。
番組では国産と米国産、韓国産のコメを「米・食味鑑定士協会」の鈴木秀之会長らが食べ比べ。韓国産については「お店で出てきてもわからない」との声も挙がり、鈴木会長は「安ければ韓国産でもアメリカ産でも十分だと買っていく消費者がたくさん出てくる。代わりには十分なり得るところが怖い」と話した。
番組ナビゲーターの俳優・小澤征悦は「去年アメリカ行ってきたんですけど、アメリカの和食屋さんでおコメ食べたけどおいしかったですよ。日本のおコメがおいしいのは当たり前にみなさんが慣れ親しんでいるからと思うんですけど」とコメント。
金子氏はコシヒカリなどの産地として知られる米どころ・新潟県出身。「コメ不足とかコメの価格が上がっているというこのタイミングで消費者の皆さんからすれば輸入米を受け入れやすいという話だとは思うんですけど。その延長線上で飼料用米など主食用じゃないものももちろんある。主食用米の部分の枠を広げるとなってしまって本当にいいのだろうか、ここで判断していいのかと思う」と話し、主食用の輸入を増やすことへの懸念を語った。
そして「この状態のままでは“安いお米を食べられるのなら輸入してください”と消費者の声が上がってくるだろうとは思うので、安定供給のネックになっている流通の課題は改善する余地があると思うし。おいしい主食用米は日本でどんどん作ってもらって、海外市場の販路の開拓にもっと政治が本腰入れて後押していくことが必要なタイミングじゃないかと思う」と話した。