松下由樹が語る 野村康太への本音「本人にも言っていないのですが...」“怪演”話題ドラマの舞台裏
2025年4月26日(土)7時30分 スポーツニッポン
【インタビュー】女優の松下由樹(56)が4日にスタートしたテレビ東京「ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜」(金曜深夜0・12)に主演し、「怖すぎる」などと怪演が話題となっている。連続ドラマの単独主演は2004年のフジテレビ「大奥〜第一章〜」以来。俳優デビューしたばかりの若き俳優に“異常な愛”を注ぐ役どころ。相手役は俳優・沢村一樹(57)の次男・野村康太(21)。実力派女優がどんな準備を行い、ド迫力の演技を生み出しているのか聞いてみた。(中村 綾佳)
なじみ深い同世代俳優の息子との初共演。野村の父・沢村とは1999年放送のTBS「週末婚」など、さまざまな作品をともにし、夫婦役も何度も演じてきた。現場でどんなコミュニケーションをとっているのか聞いてみると「実はあまりお話をしないようにしていました」と意外な答えが返ってきた。
原作は同題のウェブ漫画。松下が演じるのは芸能事務所のベテランマネジャー・吉川恵子で、野村演じる新人俳優・森山拓人に行きすぎた愛情を注いでしまう…という鬼気迫るサスペンスだ。
「野村さんとあえてあまり話しをしていなかったのは、私が演じる恵子が偶然街ですれ違った森山くん(野村)を芸能界に誘うという物語なので、初対面の空気感を大事にしたかったからです。そういった理由で、最初はなるべくコミュニケーションをとらないようにしていました。今後は後半に向けて話し合いながら役を作っていくと思いますが、前半はあえて距離をとっていました」
撮影現場でスタッフから「沢村さんと野村さんは似ていますか?」と聞かれることもあり「沢村さんの息子さんとの初共演なのに、あまりにもコミュニケーションを取らずにいるので不思議に思ったんでしょうね」と笑った。
そんな時「似てないかなあ」と答えていたというが「本人にも言っていないのですが、撮影が始まってみると、立っている時の後ろ姿が、ビックリするくらい似ているんですよね。あと“おはようございます”とボソッと言う感じがそっくりで…」と仕舞い込んでいた思いを明かした。
ゆがんだ愛と狂気を帯びた愛を描くスリリングな展開が、画面を通じて伝わってくる。視聴者からは「松下さんの演技が凄すぎる」「松下劇場だ」「今後期待しかない」など絶賛の声が続出。徹底した役作りが生む怪演に今後ますます引き込まれていきそうだ。