TBS セクハラ事案を4件確認 出演者がアナウンサーに身体接触や交際迫る 被害者「心の傷となって」
2025年4月26日(土)5時15分 スポーツニッポン
TBSテレビは25日、約15〜25年前に同社のアナウンサーが番組出演者から体を触られたり、交際を迫られたりするセクハラ事案を4件確認したと発表した。いずれも「当社の対応が不十分だった」とし、再発防止に努めたいとしている。
同社によると、約25年前、アナウンサーが番組収録中に舞台袖で身体接触の被害を受けた。本人が「やめてください」と直接伝えたが、出演者の態度は変わらなかった。約20年前には、アナウンサーが出演者に食事に誘われ、交際を迫られた。責任者が口頭で出演者に注意したが降板にはならず、アナウンサーは会社の対応に強い不満を持ったという。
約15年前には、複数のアナウンサーがスタジオで出演者から身体接触の被害に遭った。また、ある番組の懇親会でアナウンサーが出演者からキスを求められたが、その場にいたプロデューサーらは止めなかった。
中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題を受けた社内調査で判明。被害を証言した一人は「昔だから仕方がないという考えはやめていただきたい。心の傷となって、話すまでかなり時間がかかりました」と話しているという。TBSテレビは「社員を守れなかった事実を深く反省し、被害を受けた方々におわび申し上げる」とした。