【脱力タイムズ・リレーインタビューVol.1】犯罪心理学者・出口保行が魅力を徹底解説 叔父・三遊亭小遊三とくりぃむ有田の共通点に感嘆も

4月27日(金)6時0分 オリコン

『全力!脱力タイムズ』おなじみの出演者・出口保行氏(C)フジテレビ

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 お笑いコンビ・くりぃむしちゅー有田哲平がMCを務めるフジテレビ系バラエティー『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜 後11:00)が、この4月で丸3年を迎えた。メインMCのアリタ哲平(有田)を筆頭に、同局の小澤陽子アナウンサー、全力解説員、ゲストコメンテーターが“報道番組”という枠組みを使って見せるドタバタ劇。昨年10月27日の放送で、めでたく100回を突破した人気番組の魅力に探るため、ORICON NEWSでは出演者へのインタビューを行い、リレー形式で毎週掲載していく。

 第1回を飾るのは、レギュラーになる前の特番時代から出演している犯罪心理学者の出口保行氏。凄みをきかせて「ふざんけんな!」と机を叩きながら叫ぶ“キレ芸”をはじめ、ブルゾンちえみの“35億”ネタ、アムラーファッションなどを惜しげもなく披露し、『脱力タイムズ』を語る上で欠かせない人物だ。そんな出口氏が番組への思いから、叔父で『笑点』でもおなじみの落語家・三遊亭小遊三との関係まで、余すことなく語り尽くした。

■各局の報道番組スタッフにも大好評 衝撃作“ブルゾン出口”の舞台裏とは?

 最初に、スタッフの方から「報道テイストでやってほしい」という風に番組の説明を受けた時は、イメージがまったく沸かなかったです。中身のイメージができなかったということは、要するに既存の概念にないということですよね。これまで、いろんなバラエティー番組や報道番組に出させてもらっていても、イメージができなかったので、これは面白くなるんじゃないかなと感じました。報道番組の体(てい)で真面目な顔をしてやるでも、完全なバラエティーでやるということでもなく、そのニッチを狙うというのがいいなと思いました。ただ、何をやるのかわからないので、すごく怖かったですよ(笑)。

 実際に出演してみて思ったのは、この番組は本当にリスクを取る選択をし続けているなということです。当たり前だけど、普通はやりすぎると失敗しますよね。だけど、そこをうまくつないでいくのがこの番組のスゴいところだし、特番からレギュラーになって3年も続いている理由はそこなんじゃないかな。報道番組のスタッフは、この番組が大好きでよく見ていますよ。報道っぽい番組で、どう面白くできるのかというのは、報道局のスタッフはわからないから、どういうニュース番組に行っても、スタッフさんみんなが「あれ、毎回見ています」とテレビ局関係なく言ってくれます。

 全力解説員のみなさんは、どこかの分野の専門家でウルトラという人ばっかりがいるわけじゃないですか。その人たちがいろんなことを真剣にやるので、それは面白いものになりますよ。といっても、負担が大きすぎる(笑)。何をやらされるのかっていうのは、事前にわからなくて、収録に来て初めてちゃんと知る形なので大変ですよ(笑)。ブルゾンをやった時もそうだったな(※)。事前に「見ておいてください」くらいは言われていたんですけど、吉川美代子先生、私、ゲストの小関裕太さんだったので、この3人であればブルゾン役は吉川先生がやるんだろうと思っていて、with Bの踊りをちょっと覚えておけばいいかなっていう感じで、娘に教えてもらって、収録に向かったという感じでした。
※2017年12月1日放送回で、ブルゾンちえみwith Bのネタを披露する展開になった際、まさかの出口氏がブルゾンちえみ、吉川氏と小関がwith Bことブリリアンという組み合わせに。カツラと衣装でブルゾンになりきった出口氏の姿は、衝撃的なインパクトを与えた。

 この番組の怖さは、スタジオリハーサルから楽屋に戻ることなく、そのまま本番に突入するところ。だから、リハの中でブルゾンをやることがわかり「なんで?」とびっくりしましたけど、そんなことを言う間もなく、ちょっとやったらすぐに本番になった。本番になっても、そのコーナーまで完璧に気もそぞろで、正直なところ、その時の収録をよく覚えてない(笑)。それで、いつもの姿のままやると思っていたら「セット裏に、お願いします」と言われて、恐る恐る行ってみたら、スカートが待っていた(笑)。縦じまの服とカツラまで置いてあって「やべーな」と思ったんですけど、収録中だからゴネることもできないし…決意の瞬間ですよ。私、犯罪心理学者ですからね(笑)。報道の顔というのもありますよね。それとこれとのギャップ感って言ったら、ありゃしないっていうくらいで…そういう風に解説員をも裏切るところが面白いですよね(笑)。

■叔父・小遊三とくりぃむ有田の共通点 大切にしている学問的な正しさ「タレントではないので」

 (三遊亭)小遊三が叔父だと知っている方からは「やっぱり、笑いの血が流れているね」とよく言われるんですよ(笑)。うちのオヤジが6〜7年前に亡くなった時、いい歳だったので悲嘆にくれてという感じではなく、身内だけで通夜みたいなものをやったんですが、小遊三も来たら、まぁーそれがにぎやかなこと(笑)。私と一緒にずっと2人でしゃべっているから、お手伝いをしてくれる業者さんもずっと笑っていました。そういう面では似ているのかもしれないですよね。小遊三はずっと芸の道で生きてきて、こっちはずっと官僚で、それぞれ違う道を歩んできたけど、最近になって、そういう接点があるのかなという気はします。

 小遊三がいろんな場面でメティアに出るようになる中で、彼が持っている素晴らしさは“気遣い”なんですよね。落語家は気遣いができないと一番アウトで、寄席に出てきた瞬間に、パッとお客さんを見て演目を変える。彼を見ていると、そこはスゴいなと思います。空気の読み方もそうだけど、状況をどういう風に的確に把握するかというのはスゴいなと思うから、そこは純粋に見習いたいです。有田さんを見ていてもそれをすごく感じますよ。台本があろうとなかろうと、その場の雰囲気をどう読んで、つなげていくかというのを見ていると、やっぱりあの人は天才だなって。身内に秀でているのがいますけど、やっぱり有田さんはスゴいなと思う。持って生まれたものだけではなくて、もちろんトレーニングもしているんだと思いますが、そこも『脱力タイムズ』がここまで続いている大きな要因でしょうね。だから、こっちもいろんなことをついついやってしまうんです(笑)。

 解説員として何かをやる上で、NGにしていることは特にないですけど、やっぱり学者ではあるので、学問的なウソはつけない。そこは絶対に無理なので、一番気にしていることかな。それがすごく大切なことで「といえば解説」をする時に、自分が話す内容の信ぴょう性が薄いとか、学術的でなければ、言えないです。タレントではないので、そこの最低限のマナーはきちっとしていないとマズいので、そこは一番気をつけています。周りから「ニュースの仕事が来なくなるんじゃない」と心配されることがあるんですけど、勤めている大学からちゃんと給料をもらっていて、コメンテーターとして飯を食っている訳じゃないですから(笑)。ただ、こっちでいろいろやっているから報道の方から依頼がなくなったかと言うと、そんなことは全然ないです。そこは視聴者の方たちが、ちゃんと『脱力タイムズ』と報道とで切り分けて見てくれているんだなと感謝しています。

 だからNGと言っても、ブルゾンやってアムラーファッションもやっているから、ほかに何があるか教えてほしいくらいです(笑)。ブルゾンの時もアムラーの時も、放送直後にあまりにたくさんの人がLINEを送ってくるから、パンクしちゃいましたよ。そういう現象が起きると、改めてこの番組はスゴいなと思います。予定調和ではないところに常にいこうとする、それがずっと面白くなっていて、私たちもいろんなものを引き出してもらえる。ただ、別にブルゾンを引き出してもらわなくてもいいんですけど(笑)。

◆出口保行(でぐち・やすゆき)1985年に東京学芸大学大学院教育学研究科を終了と同時に、国家公務員心理職として法務省に入省。以後、全国の刑務所・少年鑑別所で勤務。法務省矯正局、法務省大臣官房秘書課国際室勤務を経て、法務省法務総合研究所研究部室長研究官を最後に退官し、東京未来大学こども心理学部教授に着任。2013年度からは、同学部長を務めている。

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