大宮エリーさん訃報に芸能界から追悼の声 松尾貴史「こんなに早い別れが来るとは」宮沢りえ「大好きだよ」

2025年4月27日(日)8時17分 スポーツニッポン

 脚本家、CMディレクター、ラジオパーソナリティーなど多方面で活躍したタレントの大宮エリー(おおみや・えりー、本名大宮恵里子=おおみや・えりこ)さんが23日、病気のため死去した。49歳。大阪府出身。大宮エリー事務所の公式Xなどで27日、発表された。突然の訃報に芸能界からも悲しみの声が広がっている。

 関係者によると、大宮さんは昨年から周囲に体調不良を訴える機会が増えていた。自らが主宰しクリエーターを育てる「エリー学園」を今年2月にクローズするなど、活動の幅を縮小していた。

 突然の訃報に芸能界からも追悼の声が数々寄せられ、俳優の松尾貴史は「彼女とは、不定期にご一緒することが多かった。新幹線でたまたま乗り合わせ、なぜか私が人生相談に乗ることもあった。彼女が運営していたスナックエリーには何度も呼んでもらったり、エリー学園に講師として呼んでもらったり、中目黒で一緒にバーをやろうと誘ってもらって、物件を一緒に下見したり」と数々の思い出をつづり、「ご多忙だったのかそのままになってしまったが。2人で居酒屋に行ったり、蕎麦を手繰ったり、会えばいつも建設的なアイデアを繰り出され、わくわくさせてもらってばかりだった」と回顧。「物理的にも近いところに棲息していたので、『いつでも会える』という安心感しかなかった。まさかこんなに早い別れが来るとは夢にも思わず。ただ惜しく悔しく悲しみしかない。早過ぎる。哀悼」と悼んだ。

 伊沢拓司は「エリーさん、今はただ安らかに。2人で呑んで、インスタライブで喋って歌って、また呑もうって言ってくれたのに果たせなかった。悔しい。これからもっと仲良くなれそうだったから。短い交流だったけれどたくさん褒めてくれて、優しく導いてくれた方。ありがとうございます。これからも」と追悼した。

 元サッカー女子日本代表でタレントの丸山桂里奈は「大宮エリーさんがお亡くなりになった。昔2018年くらいに共演してから、会いたいなぁと思っていました。私が結婚した時もメッセージをくださったりと、とても言葉に温かみがある方でした。個展も行きたかったし、お酒も一緒に飲みたかったです。エリーさん、ありがとうございました」と記した。

 ミュージシャンで俳優の浜崎貴司は「CMディレクターであり、脚本家であり、エッセイストであり、映画監督であり、画家でもあり、とにかく色んなことで才能を発揮した大宮エリーさんが亡くなりました。本当に残念です。彼女とは仕事もしたし、プライヴェートで遊んだりもしました。まだ49歳。最後にLINEのやりとりしたのは去年の11/21の、彼女の誕生日でした」と投稿。「実際に会った最後は2021年10月。彼女のネット番組「スナックエリー」に出演した時でした。写真はその時のものと、2018年9月に、京都で開催された『宙フェス 2018』の時のもの。場所は京都嵐山の虚空蔵法輪寺でした。明るくて、面白くて、とても頭のいいエリーさんでした。もっと何度も会いたかったです」と追悼した。

 ラジオパーソナリティーでタレントの塚原まきこは大宮さんとのツーショットを複数添え「大宮エリーさんへ この前、年賀状もらったばかりでしたよ まさかこんな突然お別れするなんて 伝えたいことまだたくさんあるからいつかまた一緒にありがとう」としのんだ。

 歌手の相川七瀬は大宮さんとのツーショットを投稿し「エリー これからも、大空のキャンパスに思う存分、あなたの色彩を放ってね。日常の綺麗な色彩を見るたびにエリーのこと思うから」と悼んだ。

 元放送作家・鈴木おさむ氏は「最初に舞台一緒にやってから20年。大宮と会うと、自分もがんばろう!と思えたし、そこには嫉妬する思いもあり。類まれなるその才能。新たな表現をもっと見せて欲しい思いはありますが。まずは、おつかれさまです。沢山沢山ありがとう!また!」と記した。

 女優の宮沢りえはインスタグラムのストーリーズを通じ「いつだって会えると思ってた。メッセージを送ればあのカフェで待ち合わせてさ とにかく喋り倒して、大笑いして、『またねー』ってバイバイしてさ」と、大宮さんとの思い出を回顧。「そんな友達が、天国に行ってしまった。。。悲しすぎるからさ、サプライズで、青空いっぱいに絵を描いて、魅せてよね。大好きだよ、エリー」と故人をしのんだ。

 女優の池上季実子は「私のチャリティーの朗読会でエリーさんの作品を読ませて頂いたのが御縁でお目に掛かり、たらふくイタリアン食べて、飲んで、時間を忘れて語り合っていたのは、まだまだ最近のこと…あの時、もう具合が悪かったなんて…沢山食べてたよ、沢山飲んでたよ、沢山、舞台の演出やりたいとか、こういう事一緒にやろうとか未来・将来の話してたよ…」とつづり、「私よりずっと年下だよ…駄目だよぉー、順番超えちゃ…早すぎるよ…」と悼んだ。

 08年に大宮さんが手掛けた舞台「GOD DOCTOR」に出演した女優の石田ひかりは自身のインスタグラムで「とっても寂しいです またいつでも会えると思っていました また会いたかった また一緒に楽しい作品を創らせてもらいたかったです」とし「飾らない笑顔と自分を貫く強さととことん創りたいものを追求する誠実さとどうしたって滲み出てしまう知性が素敵でした」と人柄に触れた。「あなたの思いっきりの笑顔が見られない日々は寂しいな また会いましょうね」と呼びかけた。

 ラジオ番組などで大宮さんと共演がある俳優の別所哲也は、自身のXで「ラジオナビゲーター、ショートフィルムや、絵画創作、クリエイティブマッスルを鍛えるエリー学園の創設。20世紀のジャンルの壁をどんどん飛び越え時には倒して架け橋に変え、太陽のように明るい笑顔と、感性と理性を降り注いでくれた」と、才能とその人柄を評した。さらに「ありがとう。合掌。別所哲也」と締めくくった。

 大宮さんは東大薬学部卒業後、電通でCMディレクターなどを務めた。電通所属でありながら、04年からNHKのコント仕立てのドラマ「サラリーマンNEO」の脚本チームに参加した。本格的に脚本を書こうと思い立ったのは、俳優の緒形拳さんと一緒にCMの仕事をした時。大宮さんの才能を認めた緒形さんに「演劇とか長いものは書かないのか」と言われたのがきっかけだった。

 独立した06年に、ショートムービー「海でのはなし。」(宮崎あおい、西島秀俊出演)で脚本と監督を務め、話題を集めた。その後もワイドショーのコメンテーター、エッセーの執筆など多才ぶりを発揮。今年2月にエッセー「大宮エリーの東大ふたり同窓会」を発売。ミュージシャンの小沢健二(57)、経済学者の成田悠輔氏(39)、クイズ王のタレント伊沢拓司(30)ら自身と同じく東大出身で、各分野のトップを走る著名な20人と語り合った作品が遺作となった。

スポーツニッポン

「大宮」をもっと詳しく

「大宮」のニュース

「大宮」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ