安住紳一郎アナ「世界でも例のない偉業を成し遂げてきた和歌山でさえ、こういうことに」パンダ返還発表に

2025年4月27日(日)14時14分 スポーツニッポン

 TBSの安住紳一郎アナウンサー(51)が27日、パーソナリティーを務めている同局ラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜前10・00)に出演。和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」が24日、飼育する全4頭の雌のジャイアントパンダを、6月末ごろに中国に返還すると発表したことに言及した。返還後、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京都台東区)の2頭のみとなる。

 現在、和歌山では24歳の良浜を筆頭に、結浜(8歳)、彩浜(6歳)、楓浜(4歳)が飼育されている。今津孝二園長は「今後新たにパンダを受け入れるかは決まっていない」と述べている。アドベンチャーワールドによると、貸与契約が8月に期間満了となるのを理由に、中国の「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」に返還することが決まった。

 アドベンチャーワールドは1994年、ジャイアントパンダの保護に関する共同プロジェクトを中国側と開始し、雄の永明など2頭が来園。永明は良浜との間に結浜、彩浜、楓浜を含む10頭、別の雌との間に6頭の子をもうけた。永明が2023年に帰国して以降、アドベンチャーワールドで暮らすパンダは雌だけになっていた。繁殖のため、岸本周平前知事が訪中して雄の貸与を要望するなど、中国側へ働きかけてきた。

 知事職務代理の宮崎泉副知事は「共同プロジェクトは日中友好の架け橋となり、観光誘客にも貢献した。今後のプロジェクト継続を強く期待する」とのコメントを出した。白浜町の大江康弘町長も「大変驚いた。新たにパンダが来てもらえるよう、努力したい」との談話を出した。

 安住アナは「私も比較的、パンダの情報などはたくさん接していたと思うのですが、本当に関係者の皆さん方にとっても寝耳に水で大変ショックで、和歌山の飼育されているアドベンチャーワールドの特に係員の皆さん方の落胆は本当にいかばかりかと思いますが…野生動物を世界で展示する時代ではないという声がある一方で、30年近くに渡り16頭の繁殖に成功してきたという世界でも例のない偉業を成し遂げてきた和歌山でさえ、こういうことになるんだということで本当にまだまだ気持ちに整理がつきません」と胸の内を明かした。

 そして、「良浜は人間だと70歳くらいということなので、たしかに医療設備の整った場所へという…また、一方で3頭の雌パンダは姉妹ということになりますので。ただね、和歌山県知事も昨年の7月くらいに雄パンダをぜひ和歌山に、ということで、たぶん3頭の結浜、彩浜、楓浜の中のどのパンダかの交換で雄パンダが来るんじゃないかという楽観的な見方があったんですけれども、かなわずということですよね」と話した。

 結浜、彩浜、楓浜について「私たちもパンダが生まれた時に一緒に名前を考えて思い出のある3頭ですけれども、結浜、ちょっとどんくさいところがありまして本当に可愛くて、うっかりしているとすぐ体重が増えちゃうという。そして、彩浜は本当に小さく生まれて凄く心配だったんですが、飼育スタッフがなんとか命をつなぎとめた。さらには、コロナ禍ということで中国側のスタッフの渡航が制限される中で日本人スタッフだけで育てた楓浜」と語り、「6月いっぱいで中国に戻るということになりました。来年2月には上野のパンダも戻りますので、さらに和歌山では、雄パンダをお願いしますと交渉していた岸本知事が亡くなってしまったということでショックが重なったということです。また、新しい情報などを知ることができましたら番組の中で皆さんにお伝えできたらと思っています」と約束した。

 番組では、日本でパンダが生まれる度に、パンダジャパン、パン能研、パンダ団など命名塾を開塾。安住アナは、命名を予想して見事に的中させるなど“カリスマ命名予想屋”とも称され、番組内でパンダの生態などについて詳しく解説してきた。

スポーツニッポン

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