大宮エリーさん死去、49歳 病気のため 画家、作家、脚本家などマルチ活躍 関係者「昨年から周囲に...」
2025年4月27日(日)0時45分 スポーツニッポン
脚本家、CMディレクター、ラジオパーソナリティーなど多方面で活躍したタレントの大宮エリー(おおみや・えりー、本名大宮恵里子=おおみや・えりこ)さんが23日、病気のため死去した。49歳。大阪府出身。大宮エリー事務所の公式Xなどで27日、発表された。
事務所は「皆様におかれましては、これまで大宮エリーを温かく見守ってくださいましたこと心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。葬儀、告別式に関しましては、ご遺族のご意向にてご親族・近親者のみで執り行わせて頂きます。故人への生前の厚誼に深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます」としている。
関係者によると、大宮さんは昨年から周囲に体調不良を訴える機会が増えていた。自らが主宰しクリエーターを育てる「エリー学園」を今年2月にクローズするなど、活動の幅を縮小していた。インスタグラムの更新回数も減り、2月3日の配信では「ちょっと声が出にくいので、筆談でやりたいと思います」と伝えた。何度もせき込みながら、自身の姿は写さずに節分の鬼のイラストを描く工程だけを撮影し、「無病息災!!」とイラストの横に書き込んだ。最後の投稿は3月6日だった。
大宮さんは東大薬学部卒業後、電通でCMディレクターなどを務めた。電通所属でありながら、04年からNHKのコント仕立てのドラマ「サラリーマンNEO」の脚本チームに参加した。本格的に脚本を書こうと思い立ったのは、俳優の緒形拳さんと一緒にCMの仕事をした時。大宮さんの才能を認めた緒形さんに「演劇とか長いものは書かないのか」と言われたのがきっかけだった。
独立した06年に、ショートムービー「海でのはなし。」(宮崎あおい、西島秀俊出演)で脚本と監督を務め、話題を集めた。その後もワイドショーのコメンテーター、エッセーの執筆など多才ぶりを発揮した。
今年2月にエッセー「大宮エリーの東大ふたり同窓会」を発売。ミュージシャンの小沢健二(57)、経済学者の成田悠輔氏(39)、クイズ王のタレント伊沢拓司(30)ら自身と同じく東大出身で、各分野のトップを走る著名な20人と語り合った作品が遺作となった。
▽事務所発表全文
各位 株式会社大宮エリー事務所令和7年4月27日
関係者各位、ファンの皆様〜大宮エリーに関するご報告
大宮エリーを応援してくださった全ての皆様にご報告申し上げます。
大宮エリー(享年49)が、2025年4月23日、病気のため逝去いたしました。
大宮エリーは、画家・作家・脚本家・ラジオパーソナリティ・映画監督等広いジャンルで活躍し、近年は画家として精力的に活動し、その才能と思いは多くの方々に感動を与えてまいりました。誠に心痛む思いで、その訃報をここに達んでお知らせいたします。
皆様におかれましては、これまで大宮エリーを温かく見守ってくださいましたこと心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。葬儀、告別式に関しましては、ご遺族のご意向にてご親族・近親者のみで執り行わせて頂きます。故人への生前の厚誼に深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
尚、マスコミの皆さまにおかれましては、ご親族への取材や、憶測での記事掲載などはご慮くださいますよう、切にお願い申し上げます。お別れ会の開催に関しましては、現在未定です。その節は改めてお知らせさせて頂きます。
大宮 エリー(おおみや・えりー、本名恵里子=えりこ)1975年(昭50)11月21日生まれ、大阪府出身。東大薬学部卒。電通時代はCM制作やコピーライターを務めた。脚本家として日本テレビドラマ「三毛猫ホームズの推理」(2012年)などに参加。日本テレビ「真相報道バンキシャ!」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」などに出演。画家としても活動していた。