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【インタビュー】アーノルド・シュワルツェネガー 65歳で主演復帰…その胸の内は?

cinemacafe.net4月28日(日)11時0分
『ターミネーター』、『コマンドー』、『トータル・リコール』…挙げていけば切りがない。ハリウッドのアクション映画にこの男ありと、誰もが認めるみんなの大スター、アーノルド・シュワルツェネガー。米カリフォルニア州知事としての活躍を経て、およそ10年ぶりに主演作品『ラストスタンド』を携え来日した彼にたっぷりと話を聞いた。

この日、「ハロー!」とインタビュー・ルームに入ってきた彼は、思わず“デカっ!”と声をあげそうになるほど、スクリーン中と比べても遜色なく、大きくてぶ厚い。しかし、あの完全無欠の男が、本作では「もう歳だな…」と苦笑を浮かべている。それもそのはず、御年65。どんな思いで再びスクリーンにカムバックを果たしたのだろうか? 

アーノルドが今回演じるのは、第一線を退いた元ロス市警の敏腕刑事であったが、いまは小さな町の保安官として暮らすオーウェンズ。そんな彼が守る暢気な田舎町に、あろうことか刑務所から脱獄した凶悪犯・麻薬王のコルテスとその一味が乗り込んで来る…という物語。どことなくアーノルドが演じるオーウェンズは、俳優としての彼自身に重なる。

彼が政治に打ち込んでいた間に、ハリウッド映画も大きく様変わりした。フィルムからデジタル撮影に以降し、CGや3Dの視覚効果技術が発達し、劇場で3Dメガネをかけるなんてことも当たり前の時代になった。そんな最新の技術を駆使した映画が数多く製作される中で、アーノルドは何故この作品を選んだのだろうか?

「この物語は現代のことを描いているんだけど、監督は西部劇のファンで、時々西部劇のような“古臭さ”があるのは意図して入れているものなんだ。だからオールド・スタイルを新しいものに交ぜるというのはまさに監督が意図して入れたもの。『スパイダーマン』、『X-MEN』なんかの最近のアクション映画はとてもビジュアル・エフェクトの要素が大きいけれど、この作品はあえて意図的に伝統的な手法を入れていたのが気に入ったんだ(笑)」。

ロサンゼルスと田舎町・ソマートン、時速400キロで駆ける最新鋭のモンスター・マシン&銃器と年代もののマシンガン、そしてデジタルを味方につけた若い凶悪犯・コステロとテンガロンハットをかぶり胸に輝く保安官バッチを誇りに戦うオーウェンズ。まさに本作で描かれるテーマは“新しいもの”と“古き良き時代のもの”、そのどちらもが絶妙なバランスで配合されている。

そんな俳優としての哲学を披露しながらも一方で、政治家としての顔もチラリと覗かせる。映画作りと政治には共通点があると語るが?
「映画作りっていうのは監督、プロデューサー、俳優、カメラマンに至るまで全員がアイディアを出し合って、そのコラボレーションの中で作られているんだ。だからこれは僕のアイディアっていうのは決して言えないし、僕は言わないよ。政治も全く同じで、話し合って会議を重ねて、多数決で決めていくわけで、映画もそれと全く同じなんだ」。

“楽しくって仕方がない!”そんな表情で撮影当時をふり返るアーノルド。しかし、周りのスタッフのピリッと張りつめた空気から感じるのは、ハリウッドの中でも群を抜いて彼は“スター”であり、そしてスターは常に時間に追われている。そんなビック・スターに最後にこんな質問をしてみた。「“いいアクション俳優の条件とは何?”と以前ブルース・ウィルスに聞いたんですが、彼は『それはアクション以外の部分にある』と断言していました。同じ質問をしたらは、あなたはどう答えてくれますか?」

「(笑)…一番の条件は、登場するキャラクターたちがやっていることを、いかにお客さんが信じられるかってことだと思うんだ。ブルースの言っていることは非常に正しいことで、飛んだり跳ねたりっていうアクションの部分はもちろんできて当然なんだ。そこに、プラスして目の動きとか佇まいなんかで、観ている人が“ああ、こいつはヒーローなんだな”っていうことを感じさせることだね。いかにも“こいつならヒーローになれるぞ”って信じさせるような芝居をすれば、お客さんも観ていて安心するんだ。そしてもう一つ、アクションと演技の中間に“クールさ”を見せることだと僕は思う。『荒野の用心棒』のクリント・イーストウッドがまさにそれだ。アクションだけを上手くこなすんじゃなくて、カッコいいヒーローであることが“いいアクション俳優の条件”だと思うよ」。

(text:cinemacafe.net)

ラストスタンド
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データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア