韓国出身クリエイターがオリジナルキャラクターの名前変更を報告 「違法薬物を想起させる」と批判
2025年4月28日(月)16時45分 J-CASTニュース
韓国出身のクリエイター・イラストレーターの「ジンゴ」さんが2025年4月25日、Xで「アバター名変更に関するご報告」を行った。
「料理の『しゃぶしゃぶ』から着想を得たもの」
ジンゴさんは、3Dモデルの製作・販売を手掛ける韓国出身のクリエイターだ。創作物のオンライン総合マーケット「BOOTH」などでオリジナルのアバターなどを販売している。
波紋を広げていたのは、ジンゴさんが24日に公開していた新キャラクターのアバター名だ。新たなアバターの画像を添え「六番目のオリジナルキャラクター、『ひきくまりのシャブ』です」(原文ママ)としていたもので、"シロクマの女の子"をモチーフとした淡いブルーの衣装が特徴的なキャラクターだった。その後、投稿は削除されている。
ジンゴさんは25日、「この度公開したオリジナルキャラクター『シャブ』の名前につきまして、多くの方々から貴重なご意見をいただき、深く悩んだ末に『シャブ』という名前を変更することにいたしました」と報告した。
名前の由来については「違法薬物を意味する『シャブ』とは一切関係ありません。単純に料理の『しゃぶしゃぶ』から着想を得たもので、その響きがとても気に入っておりました」と説明。
韓国人であるジンゴさんにとって、「『しゃぶしゃぶ』といえば料理を思い浮かべることが多く、このままで問題ないだろうと考えてしまいました」という。
発表に困惑の声が相次いだことを受け、「この単語が日本では違法薬物に関連する隠語として使用されており、日本社会において想像以上に広く知られ、非常にセンシティブに受け取られていることを、今回改めて知ることとなりました」とした。
「スラングを把握するのはとても難しいですから...」
「正確な意味を理解しないまま使用してしまった私の未熟さにより、多くの方々に不快な思いや戸惑いを与えてしまったのではないかと考え、この点につきまして、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、「私も日本市場で活動している以上、外国人として、もっと慎重に言葉を選ぶべきだったと深く反省しております」と反省をつづった。
公開を取りやめた新キャラクターについては、「名前とロゴを新しく修正して、より良い姿でまたご挨拶する予定」だといい、今後について「今回の出来事を通じて、私自身もさらに成長し、今後も皆様にとって『贈り物』のように感じていただける創作物を作っていきたいと考えています。そんな作品を通じて、これからも長く一緒に歩んでいけたら嬉しいです」としている。
ジンゴさんの報告には、「スラングを把握するのはとても難しいですから...再公開楽しみにしていますね」「ジンゴくんは悪くないで・・・・日本語は日本人でも難しいから・・・・新しい名前楽しみにしてるで・・・・!!」など、同情しつつも名前の変更は必要だと受け止める声が多く寄せられた。
「アイスとかチョコとかアンパンなら行けそうなのにシャブが行けないなんて」「まぁ、しゃぶ葉って店もあるしなぁ」「日本の隠語とか、日本人特有の文化とかって海外で暮らしてる人が認知するのって難しいよなあ...」など、スラングやその線引きの難しさに頭を悩ませる声もある。