「あんぱん」に共亜事件「虎に翼」リンクが再びネット話題「同じ世界線」嵩ついに本心「メンター千尋」
2025年4月28日(月)8時15分 スポーツニッポン
女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は28日、第21話が放送され、ちょうど1年前の前々作「虎に翼」第4〜5週で描かれた「共亜事件」が登場。オンエア後(午前9時)には「共亜事件」が「X(旧ツイッター)」の国内トレンド4位に入るなど“朝ドラリンク”がインターネット上で話題を集めた。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。
第21話は1936年(昭和11年)、浪人生の柳井嵩(北村匠海)は柳井千尋(中沢元紀)から将来についての熱い思いを聞く。弟に触発され、嵩は何がしたいのか、ようやく本当の思いを吐き出し…という展開。
千尋は4年生にして全科目を終了、1年早く高知第一高等学校を受験予定。柳井千代子(戸田菜穂)は嵩に再度、医大進学をお願いした。
千尋は新聞を机に置き「兄貴、共亜事件、知っちゅうか。どう思う?」と尋ねる。
「知らんことは知らん言うた方がえいぞ。勾留された政界や財界の人たち、罪状を否認しゆう。無罪になるかどうか、まだ分からんけんど」「わしは、正しいことが正しゅう認められる世の中にしたいがや。そのために、1日も早よう法の道に進みたい。民の味方になりたいがよ」——。
嵩は「このまま何もしないで死んでいくのかと思うと、怖くて夜も眠れないんだよ」「本当は、絵を描きたいんだ。絵を描いて、生きていきたい」「伯父さんたちには絶対言うなよ」と吐露した。
柳井寛(竹野内豊)と千代子が立ち聞き。寛は「嵩、本気ながか」——。
「共亜事件」は「虎に翼」の主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)の父・猪爪直言(岡部たかし)ら16人が贈収賄の容疑で逮捕された事件。劇中、1936年(昭和11年)1月に第1回公判、同年12月に結審した。史実の「帝人事件」がモデルとされる。
第15話(4月18日)にも、明治から大正の法学者・穂積陳重(のぶしげ)の著作「法窓夜話」(1916年、大正5年)が登場。穂積陳重の長男・穂積重遠(しげとお)は「日本家族法の父」と呼ばれる。寅子の師・穂高重親(小林薫)は、穂積重遠がモデルとされる。
同時代が舞台とあり、再び「虎に翼」とつながる“コラボ”ネタ。SNS上には「虎に翼とつながった瞬間」「同じ世界線」「あー!寅ちゃんのお父さんが巻き込まれたあの事件か」「猪爪家がてんやわんやしていた頃だ」「千尋くん、寅子に会っていてもおかしくないのか」「ようやく本心を言えたね、嵩」「千尋がメンターになっとるw」「立ち聞きじゃなく丸聞こえ」などの声が続出。反響を呼んだ。