松下優也 ドラァグクイーンなりきり「今、渋谷が明るいのは私がいるから」 舞台「キンキーブーツ」初日
2025年4月28日(月)4時0分 スポーツニッポン
俳優の松下優也(34)が27日、東京・渋谷の東急シアターオーブで舞台「キンキーブーツ」の初日を迎えた。初日を前に囲み取材に応じ、「今、渋谷が明るいのは私がいるから」と役になりきりながら自信を見せ、報道陣を沸かせた。
経営難の靴工場がドラァグクイーン用のブーツ工場として再生する物語。松下は甲斐翔真(27)とダブルキャストでドラァグクイーンのローラ役を演じる。
囲み取材に役衣装で登場すると「皆さまごきげんよう、松下優也役のローラです」と自己紹介。「今はこういう気分ですから」と気合がみなぎった様子を見せた。「ケイン&アベル」「イン・ザ・ハイツ」など多くの作品に出演しているが、普段の松下は「いつもゲネの前、初日のときは緊張がどちらかというと多い」と告白。ただ、今回はいつもと違うようで「私ローラーはライブ直前かのように、高揚感が今すごい状態ですので、すごく楽しみです」と役として心情を明かした。
ドラァグクイーン役を演じる上での苦労もある。本番中は幕間含めてメークなどに時間がとられるといい「休憩する暇が驚くほどにない。登場してからは本当に終わるまで本当休憩の時間でさえもずっとメイクですし全てがギリギリの中。私たちは(ステージ上に)出ていない時間も常になにかしています」と舞台裏はドタバタ。スタッフの協力も不可欠で「スタッフさんたちが本当に素晴らしい」と称賛した。
ヒールのある靴を履いてのダンスも披露。一番高いヒールは12センチもあり、ケアは必須。「家に帰るとふくらはぎに疲れが来る。ローラーみたいなのでゴリゴリほぐします」と方法を語った。
日本では2016年に初演され、19年、22年に再演された人気作。世界中でも愛されており、その魅力は「愛される理由、それは私たちが最高だから」と断言。その上で「ゴージャスでファビュラスな華やかな世界。でも凄く繊細な部分もあり、その差が好きなところ。ローラも自分の過去がある。一方通行ではなく、皆さんに寄り添うような作品が愛される理由。本当の自分を捜し求めるあなたに寄り添う作品かなと思います」とまとめた。