古田敦也氏 「内野ゴロがヒットに」レジェンド選手の凄さ語る シリーズ対戦では野村監督がまさかの...
2025年4月28日(月)15時25分 スポーツニッポン
元ヤクルト監督の古田敦也氏(59)が28日、フジテレビ「ぽかぽか」(月〜金曜前11・50)にゲストとして生出演。レジェンド選手の凄さを証言した。
番組では古田氏に凄いと思ったレジェンド選手を事前取材。松井秀喜選手に続いて、今年1月に日本人初となる米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏が紹介された。
イチロー氏については「内野ゴロがヒットになる」と証言しており、古田氏は「僕リーグは違ったんで、あまり対戦することはなかったんですけど、95年の日本シリーズで戦った時に、まあイチローをどうやって抑えるかっていうのが大命題だったんで」と回顧した。
当時のイチローは振り子打法で知られており「ちょっと当てながら打っても凄い足が速くて、内野ゴロでもセーフになっちゃうっていう選手だったんで」と古田氏。
「内野ゴロがヒットになったらピッチャーががっかりするんですよ。打ち取ったのにヒット。だからなんとかそれで日本シリーズではイチローにフライを打ってもらおうと。低めに変化球投げるとゴロになっちゃうんで、フライアウト狙ってやろうという感じでやってましたね」と打ち明けた。
月曜レギュラーの伊集院光が「あの当時伝説のイチロー対策で、野村(克也)監督がマスコミに対して“イチローはインハイが弱い、高めが弱いって分かってるからね。あっ、言っちゃった”っていうのをまいてるみたいな。さらにその裏を、みたいな(作戦だったという)噂でしたが、あれは」と質問。
古田氏は試合前日に宿舎でミーティングを3時間にわたって行い、イチロー対策に1時間ほど時間を割いたと回想。「大体決まって、とりあえずやってみよう」となったものの、ミーティング後に待ち受けていた記者陣に野村監督が「ついつい言っちゃったんですよ」とぶっちゃけた。
「俺ら次の日新聞見たら、“おいおい、ミーティングばれてるぞ”って」と大慌てだったとし、「監督何やってんだと思って。そしたら監督“悪い悪い、言ってもうた”って。“だからそれを利用してリードしろ”って言いましたからね」と話して笑わせた。
結局「いろんなことをやりましたけど」「よう分からんじゃないですか。“何とかせえ”とか言われて」と苦笑した。
それでも同年の日本シリーズはヤクルトが4勝1敗で勝利し、2年ぶり3度目の日本一に輝いた。