佐藤ゆかり氏 パンダ返還発表に「パンダなき後はコアラを」、前上野動物園園長「多摩動物公園にいます」
2025年4月28日(月)9時43分 スポーツニッポン
元自民党衆院議員・佐藤ゆかり氏(63)が28日、コメンテーターを務めるフジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月〜金曜前8・14)に出演。和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」が24日、飼育する全4頭の雌のジャイアントパンダを、6月末ごろに中国に返還すると発表したことに言及した。返還後、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京都台東区)の2頭のみとなる。
現在、和歌山では24歳の良浜を筆頭に、結浜(8歳)、彩浜(6歳)、楓浜(4歳)が飼育されている。今津孝二園長は「今後新たにパンダを受け入れるかは決まっていない」と述べている。アドベンチャーワールドによると、貸与契約が8月に期間満了となるのを理由に、中国の「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」に返還することが決まった。
アドベンチャーワールドは1994年、ジャイアントパンダの保護に関する共同プロジェクトを中国側と開始し、雄の永明など2頭が来園。永明は良浜との間に結浜、彩浜、楓浜を含む10頭、別の雌との間に6頭の子をもうけた。永明が2023年に帰国して以降、アドベンチャーワールドで暮らすパンダは雌だけになっていた。繁殖のため、岸本周平前知事が訪中して雄の貸与を要望するなど、中国側へ働きかけてきた。
知事職務代理の宮崎泉副知事は「共同プロジェクトは日中友好の架け橋となり、観光誘客にも貢献した。今後のプロジェクト継続を強く期待する」とのコメントを出した。白浜町の大江康弘町長も「大変驚いた。新たにパンダが来てもらえるよう、努力したい」との談話を出した。
佐藤氏は「パンダが仮に来年の2月に上野動物園から本当に予定通りいなくなって返還されたとして、じゃあその間パンダファンの人たち、その後に何を見に来るかって問題、経済効果の逸失するという問題があると思うんですけど、例えばオーストラリアのコアラを呼んで、コアラって動物園なんか行って、私もオーストラリアにコアラを見に行ったことがあるんですけども、抱かせてくれるんですよね。動物にはストレスかも知れませんけど抱かせてくれるんで、そのへんもまた見るポイントになるんで、パンダなき後はコアラなんていうのはどうなんでしょうか」と個人的な意見を述べた。
これに上野動物園前園長の土居利光氏は「コアラは多摩動物公園にいます」と言い、「あれも大変なんです。ユーカリしか食べないんですね。ユーカリも毎日、同じ種類を食べているように見えますけれども、朝に数種類持って行ってその日の好きなものを食べるんですよ。お金もかかるんですよ、ユーカリを育てるというところから入らないといけない」と説明していた。