「あんぱん」話題!今田美桜の“ナチュラル土佐弁” 方言指導が絶賛「習得早い」特訓裏側「2時間以上...」

2025年4月28日(月)9時15分 スポーツニッポン

 NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で、ヒロイン・朝田のぶを演じる今田美桜(28)の“コテコテ”の土佐弁が「自然」「完成度が高い」と早くも話題となっている。アンパンマン生みの親・やなせたかしさんと妻・暢をモデルとした物語で、夫婦が住んでいた高知県が舞台。今田は高知で育ったのぶを、流ちょうな土佐弁で見事に表現している。作品の「土佐ことば指導」を務める俳優の西村雄正(47)は、今田の習得スピードを「凄く早い」と絶賛する。舞台裏に隠された“猛特訓”の日々を聞いた。(那須 日向子)

<※以下、ネタバレ有>

 「たまるか!」「ほいたらね」…。キャッチーな土佐弁が次々と登場し、視聴者の話題を集めている同作。これらの土佐弁を指導するのは、これまでに23年度前期「らんまん」などさまざまな作品で土佐ことば指導も務めてきた西村だ。高知県土佐市出身で、2002年に俳優デビュー。高知を舞台にした映画「県庁おもてなし課」(13年)「あらうんど四万十〜カールニカーラン〜」(15年、主演)や、日本テレビ「デスノート」、NHK大河「花燃ゆ」などドラマや舞台で活躍。16年から現在まで高知県観光特使も務めている。

 西村は、「『らんまん』もそうでしたが、土佐弁は独特で皆さん苦労するんです」と、土佐弁特有の難しさに多くの俳優が苦戦してきたと明かす。福岡県出身の今田も、次々と飛び出す土佐弁と格闘しているようだ。放送前に行われたトークショーでは「凄く難しかった。関西弁でもないし、九州ともちょっと違う。かなり猛特訓しました」と苦労したことを明かしている。

 だがいざ放送が始まると、その流暢な土佐弁にネット上では「土佐弁のイントネーション本当に上手」「彼女の土佐弁はかなり完成度高いんちゃうか?凄いな」「土佐弁ってこんなに可愛いがや…」「今田美桜の土佐弁は自然。うまい」と驚く声が上がるほどだ。西村も今田については「習得が凄く早い」と驚いている。

 今田への指導はクランクインの約1カ月半前となる昨年7月後半からスタートした。土佐弁のせりふを吹き込んだ音声テープを渡して事前に練習してもらっていた。「2時間以上やっていた時もある」というほどで、「頭がパンクしちゃうのかなと思ったけど本人が“(台本)1冊分やる”」と猛練習。今でも2人でシーンの合間や隙間時間を見つけては特訓。「やる気があるから僕も凄くやりやすかった」と振り返った。

 ひたむきな特訓の成果もあり今田はメキメキ成長。今では2人で対面で練習することが多く、音声テープは「ほぼ卒業していますね。今年に入っては聞いてないはず」と明かした。

 音声テープを聞いて学習→実践を重ねて土佐弁を体に染み込ませていく…というスタイルは、西村にとって「僕が一番やりたかった」理想の方法だという。「『らんまん』の時も神木(隆之介)君ともこのやり方をしてハマっていた。そういう土台があったから、この方法であれば主演の負担が少なくなるなと思っていた」と経験に裏付けされた狙いがバッチリとハマったようだ。

 さらに今田の土佐弁には特別な魅力があるという。「土佐弁の可愛い感じが出ている。多分、高知の人がみたら“うわ、めちゃくちゃナチュラル”ってなると思う」と、高知生まれならではの感想を明かす。特に今田の土佐弁の魅力が詰まったせりふがある。「とあるシーンで柳井嵩(北村匠海)をのぶが待っているところで“嵩どころいろいしゅうがな?(どこうろうろしているの?)”というセリフが言い方も可愛くて。もちろん、“たまるか!(土佐弁の感嘆詞)”も」と見どころを伝える。

 西村は「今田さんが発する土佐弁は、方言が分からない人にとっても、話す音が可愛いし歌を聞いているかのように心地よく入ってくる」と称賛しきり。物語の展開はもちろん、猛特訓の日々が生んだ今田の“ネイティブ”な土佐弁にも注目だ。

スポーツニッポン

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