橋下徹氏 万博リング、一部保存検討に「行けば保存の価値があることは一目瞭然」課題は保存・維持費用か
2025年4月28日(月)13時39分 スポーツニッポン
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が28日、自身のSNSを更新。大阪・関西万博の会場シンボル、大屋根リングを巡り、日本国際博覧会協会(万博協会)は一部を現地に残す方向で調整する方針を固めたことに言及した。
国と大阪府、大阪市、経済界との実務者協議でリングの一部を保存することで調整していくことを確認した。近く正式に合意する見通し。万博協会は閉幕後に解体する予定だったが、1割程度を保存する府市の計画を前提に進める。
会場のある土地は市が所有し、隣接地ではカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備が進む。府市は跡地利用に関し、民間のアイデアを基にサーキット場や高級ホテルを誘致する基本計画初版を策定。リングについては1周2キロのうち200メートル程度を残してモニュメントとして活用する案と、部材として再利用する案が盛り込まれた。
関係者によると、24日の実務者協議で、この計画を基にした一部保存案で調整すると確認した。5月初旬にも吉村洋文知事や万博協会幹部らで合意する段取りを描く。保存や維持の費用負担が今後の課題となるとみられる。
橋下氏は「万博の大屋根リング 一部保存検討」と題された記事を引用し「行けば保存の価値があることは一目瞭然。1970年大阪万博のあの太陽の塔ですら当初は撤去方針だった。閉幕時のわずか数週間で保存が決まった。そういうもの」とつづった。