挑戦者・永瀬拓矢九段が62手目を封じる 藤井聡太名人との超難解“羽田空港対局”は互角のまま2日目へ!/将棋・名人戦第2局
2025年4月29日(火)18時44分 ABEMA TIMES

将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負が4月29日、東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で第2局1日目の対局を行い、手番の永瀬九段が62手目を封じて指し掛けとした。あす30日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
空の玄関口・羽田空港を舞台に争われている第2局。シリーズは藤井名人が先勝で防衛3連覇に向けて好発進しており、永瀬九段にとっては本局で追いつきたいところだ。午前9時に始まった本局は、後手番の挑戦者が「3三金型角換わり」に誘導。一手一手が難しい将棋へと発展した。
じりじりとした展開から、1日目午後には千日手を巡る繊細な駆け引きが行われることに。名人戦の対局規定では1日目の午後4時以降に千日手が成立した場合、指し直し局は2日目に指し切りで行うことが定められており、両者の心理戦が繰り広げられることとなった。しかし、藤井名人は熟考の末に回避を選択したと見られており、今度は永瀬九段が考慮に沈むこととなった。
午後6時30分、立会人の中村修九段(62)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の永瀬九段は一呼吸の後すぐに封じる意志を示し、指し掛けとした。封じ手の考慮時間は25分。
指し掛け時点でABEMAの「SHOGI AI」は互角の数字を表示。激戦が見込まれる2日目の戦いで、先に抜け出すのはどちらか。第2局はあす30日午前9時頃に封じ手を開封し対局が再開される。
持ち時間は各9時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太名人 4時間22分(消費4時間38分)
永瀬拓矢九段 5時間44分(消費3時間16分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)