上品セレブ、魂の闘牌!黒沢咲が逆境吹き飛ばす逆転跳満ツモで大きすぎる1勝「気持ちで負けない」/麻雀・Mリーグ
2025年4月29日(火)6時45分 ABEMA TIMES

負けたまま終わる“お嬢”ではなかった。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、4月28日の第1試合はTEAM雷電・黒沢咲(連盟)がトップ。前回登板の24日はテンパイした牌をツモ切ってアガリ逃しとなる「ポカ」。一転、この日は黒沢らしいリーチ&ツモで逆転勝ちを収め、チームの逆境を吹き飛ばした。
この試合は東家から渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)、黒沢の並びで開始。東1局は多井が親満貫ツモ、その後は醍醐に2局連続のツモアガリを決められ、黒沢は高宮と共に後方から追う展開となった。東3局は中を暗刻にした先制リーチ。ツモって裏ドラをしっかり乗せる会心の満貫が決まり、セレブ復活の雰囲気が漂う。東4局の親番でも3900点のツモアガリ。これで多井・醍醐へ競り掛ける並びとなった。
黒沢の魂の闘牌が見られたのは南1局。ドラの8筒を引き、3・6・9筒待ちのテンパイを組むと迷わずリーチだ。9巡目の三面張、アガリは目前にも思える形だが、山に残っているのは9筒が1枚だけ。流局が近づき、まだ混戦は続くかと思われた14巡目、黒沢が最後の1枚を引き当てた。リーチ・ツモ・平和・赤・ドラ・裏ドラのきっちり6ハン、1万2000点のアガリが決まり、スコアは一人突き抜けた状況となった。強いセレブの帰還にファンは「引いた!」「うわあ!!!」「雷電優勝」「こりゃすげぇ」「セレブ!セレブ!」と沸いた。

このリードを保ち、黒沢が逆転勝利。ファイナル進出を競う高宮に、ラスを押し付けての価値あるトップとなった。試合後のインタビューでは「前試合でとんでもないポカをやらかして…そこまでチームが苦戦して、逆連対が続いていた中で、私が流れを変えられるチャンスがある試合だったので、本当に罪が重いなと思っていました」とコメント。さらに黒沢は「それ(ミス)を引きずっているといろんなものが怖くなってしまう」「とにかく前向きに、申し訳ないけれど忘れて打たせてもらおうという気持ちで打ちました」「気持ちで負けない、と言い聞かせていました」と試合前の心構えを語り、気持ちを切り替えて当試合に臨めていたようだった。
オーラスは多井のリーチに“一発消し”の鳴きも。これについては「最善手を打って行こうという気持ちで、一発消しはしたことがないのですが、ちょっと今日は使ってみました」と熟考の過程を振り返り、苦笑いと共に「頭が爆発しそう」と語った。ファンも心配になるほどのミスがあった試合を乗り越え、すぐさま挽回のトップ。ファンからは「素晴らしいよセレブ」「よくやったよホンマ」「ほんっっっとにありがとうお嬢」と感謝やねぎらいの声が多数寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)3万9600点/+59.6
2着 セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)2万3500点/+3.5
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万3300点/▲16.7
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)1万3600点/▲46.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)