池波志乃 夫・中尾彬さんの最期明かす 自宅で「ずっと見てて」「寝るように...勝手に」夫の願いとは
2025年4月29日(火)14時25分 スポーツニッポン
女優の池波志乃(70)が29日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月〜金曜後1・00)にゲスト出演。昨年5月に心不全で他界した夫で俳優の中尾彬さん(享年81)の最期を明かした。
司会の黒柳徹子から「亡くなる前ね、常々お葬式はやるなとか、延命治療はするなとか、最期は自宅でとか。その通りできた?」と問われると、池波は「その通りできました」と明かした。
それでも医者に全くかかっていなかったわけではなく、「実は(前回)『徹子の部屋』に呼んでいただいた時でも、何年かごとに実はとても大きな病気をしてるんですよ」と告白。
大きい病気だけでも「3回やってるんですよ。手術も」と言い、2007年には肺炎で倒れ「それは番組中っていうか、朝の番組に出られない状態で、大阪で救急車で運ばれたので」と回顧した。その後3年おきぐらいに大病をしたとし、「最初肺をやりまして。肺がんだったんです。で入院して片方の肺を3分の2取ったんです」と語った。
その数年後には「肝臓もがんだったんですけど、それは内視鏡か何かで焼いてね、ちゃんとお世話になって。でまた頑張って、“よし”って言ってまた復帰したんですよ」と説明した。「で、最後は小腸。やっぱりおなかを切って取って、それも“よし”って言って復帰して。なんにも言わないで。親戚の人にも言わないで」と証言した。
隠すのも大変だったと言われると「大ウソつきでした」と周囲には欧州に絵を描きに行ったなどとウソをついており、後から謝ったと苦笑した。
「で最期に。80過ぎてから、ちょっと本当に具合が悪くなって。亡くなる一年前ぐらい前に。その時にちゃんと先生たちと相談して、そのための検査の入院もして、自分はもうやらないでくれと。ボロボロだからもういいと。で、自分の主義で中尾彬のまんま、頑張れるだけこれで頑張って、もう無理なことをするのは嫌なのでって。ちゃんと相談して、やったんですよ」とした。
他界したのは5月16日だったが、2日までCM撮影の仕事をしていたという。「本人もね、そんなにすぐいっちゃうと思ってないんですよ。年間契約なんですから。だから後はそれをやったら、悠々自適で絵でも描いて、ゆっくりと過ごしたいなって言ってたんですよ」と話した。
最期については「1日だけちょっと苦しいなあって言ってましたけど、本当に苦しむことはなかったですね」と明言。
その日も医師が診察に訪れて見てもらっていたとし「で帰って。で普通に2人でいたんですけど、結構寝てることが多くなって、最期の日なんか。でもずっと見てて、息が凄くゆっくりになったので、無呼吸症ってあるじゃないですか、男の人ってね。ああいう感じになったので、“ちゃんと息しなきゃだめだよ”って。声かけたぐらいなんですけど」と池波。
「で、そうしたらあれっと思ったら、そのまんま、フッて寝るように息しなくなっちゃったんですよ。ずっと見てて、あっ、こんなふうに。勝手にいっちゃったような感じなんですよ、私的には」と振り返ると、「だからしばらくショックを受けるまでに時間がかかりました。しばらくボーッとしてました」と語った。