池波志乃 中尾彬さん他界後は「食べる気も起こらず」も変化が 「勉強した方が」取った資格は

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　女優の池波志乃（70）が29日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」（月〜金曜後1・00）にゲスト出演。夫で俳優の中尾彬さん（享年81）他界後の生活について語った。

　中尾さんは昨年5月に心不全で他界。司会の黒柳徹子から「中尾さんが亡くなった後は、もうお食事が取れなかった」と明かされると、池波は「そうですね」とうなずいた。

　「やっぱりね、そういう食べ物が好きな人だったので、一生懸命向こうの好みに合わせて、大体一緒だったんですけど、好みは」と回顧すると、「やっぱりずっと作ってて。一人になっちゃうと何か。量も違うし好きな物が余計に作りにくくなって、食べる気も起こらず。食欲もなく」という状態だったとした。

　それでも「知らないうちにげっそりしてきたので、1人前を作る工夫を始めたら、前のように作れるようになって、食べられるようになりました」と回復したと言い「ものは思いようなのかなって」としみじみと話した。

　現在は70歳で「これから何をやってどうしたいのかがなんとなくまだ分かってなくて、自分の中で」という状態ながらも「このままぼーっとして生きていくのはまだ早い」との思いが。

　そのため「お料理が好きなので、ちゃんとお料理のこともやったりとか」。さらに「食べにくかったんですけど、そうだ、人呼べばいいわって」と友人たちから連絡が来ると家に招いて食事を振る舞うようになったとし、「作ってあげることの楽しみがまた戻ってきて」と笑顔で話した。外食にも「誘ってくださるから、凄く行くようになったり」と明かした。

　すると料理にも向上心が。「ちゃんと勉強した方がいいかなと思って、食育の通信教育をやって、食育のインストラクターとか（の資格を）取ったり、野菜の方もやった方がいいなと思って」と語ると、「そうするといろんなことが新しく学べて面白くなってきちゃって」と声を弾ませた。

　「これで何かをちょっとお手伝いしようかなとか、ボランティアで何かやろうと思った時に、そういうのをちゃんと勉強しておくとちゃんとできるじゃないですか。だから準備だけして。これから少しは役に立つことしたいなと思い始めていて」と前を見据えた。

　今の池波を見たら中尾さんはなんと思うかと聞かれると「料理してるのは喜んでくれると思いますし、あとちゃんと人前で泣くなとか、言われてることは全部一応守ってるので」と目を細めた。「しかもまたこうして徹子さんとこうやってお話ができてることを、一番喜んでくれてると思います」と力を込めた。