田崎史郎氏 自民の消費減税「僕はないと思っている」 連立組む公明も「連立離脱せざるを得なく...」
2025年4月29日(火)15時8分 スポーツニッポン
政治ジャーナリスト田崎史郎氏が29日、TBS系「ひるおび」(月〜金曜前10・25)に生出演し、消費税減税を巡る与党内の考えの食い違いについて解説した。
参院選の大きな争点になりつつある消費税減税。公明党は食料品などが対象の軽減税率8%の引き下げを検討、野党各党も食料品に限って一時的に0%にしたり、消費税そのものの廃止を訴えている。
現状、自民党は消費減税や税率の引き下げについて、極めて慎重な姿勢を示している。自民、公明の足並みがそろっていないことに田崎氏は「公明党が消費税減税を言っているけど、本当に(公約に)書き込むのであれば、自民党は消費税減税を唱えるつもりではないので、ないことが分かっていて書き込むのであれば、連立離脱せざるを得なくなりますから。根本政策で違ってきますから」と、自公分裂の危機を指摘した。
MCの「ホンジャマカ」恵俊彰からは「公明党はそれくらいの覚悟でおっしゃっているということですか?」と問われた。田崎氏は「公明党はちょっと甘くて、自民党が軽減税率をのんでくれるだろうと。それに乗っかっていけばいいと。(引き下げ交渉の余地が)思っているからああ言っているけど、僕はないと思ってる」とし、自民が減税、引き下げに応じる可能性に否定的な見解を示した。
田崎氏によると、石破茂首相も減税に「揺れていた時期もあった」というが、消費減税に慎重派だった立憲の野田佳彦代表が「軽減税率ゼロ」を打ち出したことで、頑なな姿勢になったという。「“あのようにはできないよな。あれと一緒になっちゃいけないよね”と、反作用になっちゃっています」と述べた。