田崎史郎氏 石破首相が消費税率堅持「腹固めた」見解 3つの理由挙げ解説「奇をてらうよりも...」

2025年4月29日(火)15時37分 スポーツニッポン

 政治ジャーナリスト田崎史郎氏が29日、TBS系「ひるおび」(月〜金曜前10・25)に生出演し、自民党の石破茂首相が消費減税に踏み切らないとの見解を示し、その理由を解説した。

 参院選の大きな争点になりつつある消費税減税。公明党は食料品などが対象の軽減税率8%の引き下げを検討、野党各党も食料品に限って一時的に0%にしたり、消費税そのものの廃止を訴えている。一方で自民党は、消費減税や税率の引き下げについて、極めて慎重な姿勢を示している。

 田崎氏の現時点での取材によると、自民党は減税を打ち出さないまま参院選に臨む見通し。MCの「ホンジャマカ恵俊彰から「総理の腹は決まったんですか?」と問われると、「そうですね。野田さんの発言の後、探ってみましたけど、腹固まったなと」と返し、立憲民主党の野田佳彦代表の発言を受けて消費税率を堅持する方針を固めたとした。

 その理由は3つあるという。まず1つは、野田氏が消費税の軽減税率引き下げを1年間に限ってゼロ%に引き下げるなどの公約を盛り込むことにしたという事実。田崎氏は、野田氏の判断を受け石破首相が「“あのようにはできないよな。あれと一緒になっちゃいけない”と、反作用になっちゃっています」と、逆に頑なな姿勢になったと指摘。「自民党も立憲と同じなのかと言われかねない」と、引き下げへの方針展開によるマイナス点を懸念しているという。

 2つ目は、消費税引き下げによる効果だとした。過去の諸外国の前例を調べた結果での考えだといい、「消費税を下げた国々でどんな効果があったか、財務省に調査させたんですね。劇的な効果があったところはなかったという結論なんです」と解説した。

 もう1つは「消費税減税になびくと支持離れが起きる懸念」という。田崎氏は「強硬な保守層は石破さんになって離れているんですけど、良識的な、本当に保守的でまともな方々まで離れてしまうんじゃないかという懸念を持った」と述べた。

 田崎氏によると、自民党は今月、参院選の情勢調査を内々で行ったという。「非改選議席を含めれば、改選過半数を確保できるというメドが立っているんです。ここで奇をてらったことをやって支持を減らすよりも、このまま行った方がいいんじゃないかというのが背景にあります」とした。

 とはいえ、「過去の参院自民党の行動にしては、飛びはねすぎている。甘えすぎている」とも話し、党の判断には疑問を呈していた。

スポーツニッポン

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