それはあまりに辛すぎる…多井隆晴に待っていた残酷な結末“ローカル役満”に放銃「石の上にも三年」「不幸過ぎ」「これは泣いちゃう」/麻雀・Mリーグ
2025年4月30日(水)15時0分 ABEMA TIMES

苦しいシーズンを物語るような結末だった。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、4月29日の第2試合に出場した渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)が南1局に、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)のダブルリーチに、ハイテイ牌まで粘ったものの、最後の最後に放銃するという残酷な一コマがあった。
【映像】多井隆晴、苦悶の放銃…ローカル役満“石の上にも三年”
渋谷ABEMASはリーグ6位でレギュラーシーズンを突破したものの、トータルポイントはマイナス。セミファイナルシリーズに進出したものの、4選手ともに調子が上向かずポイントは減る一方。チーム最終日を前にファイナルシリーズ進出は絶望的な状況だった。今シーズン最後の試合になるかもしれない出番を任された多井は、可能性がゼロになるまでは奇跡を目指すべく高打点を狙い続けた。

ところが南1局はあまりにつらかった。たろうからカン三万のダブルリーチが入ったからだ。第1打から1つずつ捨て牌を頼りに放銃を回避しなければならないからだ。南2局に親番が控える多井は、このダブルリーチを避けつつ、少しでも加点して自身の親番につなげたいところだった。慎重な打牌を重ね流局寸前まで来たが、ここで運命のいたずらが待っていた。ハイテイは多井の番。ここで引いてしまったのがラスト1枚になっていた三万だ。
多井の手牌にはたろうの現物もあり降りることは容易だったが、奇跡につなげるためにはノーテン罰符すら無駄にできない。危険であることは重々承知ながら一縷の望みに託して三万をツモ切りしたが、これにたろうの「ロン」の声が出た。
苦悶の表情を浮かべる多井に対してファンからは「不幸過ぎ」「これは泣いちゃう」と同情の声が集まる中、ダブルリーチをかけた後に最後の1枚で上がるローカル役満「石の上にも三年」について語るファンも多く「これって伝説のダブリーハイテイ」と盛り上がりも見せていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)