高打点も安手も自由自在 渡辺太がギリギリ勝利も力強くガッツポーズ「ハラハラする戦いが続く」/麻雀・Mリーグ
2025年4月30日(水)7時18分 ABEMA TIMES

終始、落ち着いた闘牌だった。赤坂ドリブンズの渡辺太(最高位戦)が4月29日、プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2024−25」の第1試合に登板。終盤までもつれた接戦を制し、ポストシーズン2勝目を飾った。
序盤から攻めた。当試合は起家から渡辺、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)の並びで開局。東1局の親番は2600点(供託1000点)をアガった瑞原に流されたが、東2局、渡辺は「積極的に前を出てもいいが、門前打点も狙える手組だった」と鳴かずに打ち進め、リーチ・一発・ツモ・一盃口・裏ドラの満貫・8000点を獲得した。
東3局では、松本が満貫をツモ。2着目に1000点差まで迫られた東4局、渡辺は南の暗カンからリーチをかけると、見事に高目のアガリ牌を引き寄せてリーチ・ツモ・南・三色同順・赤・裏ドラの跳満・1万2000点を成就させた。南場でも高打点が飛び交い、南1局では瑞原が満貫・8000点(供託1000点)、南2局では松本が跳満・1万2000点を奪取。南3局では親の伊達が5800点(供託1000点)をアガった後、南3局1本場では親跳満・1万8000点(+300点)を加点した。
この時点でトップ目は伊達。だが、点差はわずか600点だ。そんな中で迎えた南3局2本場、渡辺は前に出た。1巡目に發、2巡目に中を重ねると、中、發の順にポンを宣言。混一色を狙わずに早期のアガリを優先させ、發・中の2600点を完成させた。これでトップ目に立つと、オーラスはラス目の瑞原が松本から満貫・8000点をアガって試合終了。会場がチームカラーに染まる中、渡辺はカメラに向かって微笑み、控えめにガッツポーズを見せた。

個人としても、ポストシーズンの成績はプラスに転じた。「チームメイトもトップを取ることができていて、チーム全員でプラスを重ねられているという状況は、すごく恵まれていると思います」。チームがトップを走る状況に喜んだ一方で、渡辺は反省も口にした。「トップ目に立ってからの立ち回りで最近、結構いろいろ考えていて、試行錯誤している部分がある」。こう述べると、「もっと積極的にかわしにいけばよかったかな」と試合を振り返った。
「目指すは優勝のひとつなので、少しでもできることを積み重ねていくだけだなと思っています」。渡辺は、ファンに向けて「これから先は直接対決なので、1日で100ポイント以上動くっていうのをみなさんも見てきたと思います。まだハラハラする戦いが続くと思いますので、最後まで見届けていただけると嬉しいです」とメッセージ。優勝への熱い想いか、この日2回目となるチームお馴染みのガッツポーズは、とても力強かった。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)3万4100点/+54.1
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)3万1500点/+11.5
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万9300点/▲20.7
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)1万5100点/▲44.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)