「bambooさんに会えて、人生が変わりました」OVERDRIVE10周年フリーライブで語られた真実

4月30日(日)20時0分 おたぽる

大盛り上がりだった「OVERDRIVE 10th FES -LAST DANCE-」。

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 4月1日、エイプリルフール。しかし、ここで起こったことは真実だ。

 この日、東京・ディファ有明で、美少女ゲームブランド「OVERDRIVE」の10周年を記念した、フリーライブ「OVERDRIVE 10th FES -LAST DANCE-」が行われた。『キラ☆キラ』などの“バンドもの”をはじめ、エンディングごとにテーマ曲を用意するなど、音楽に力を入れている作品作りをしているOVERDRIVEだけに、歴代のゲームに花を添えたアーティストのゲストは総勢13組。懐かしい曲から新しい曲まで、全46曲が奏でられるボリュームだ。

 その資金調達は、ファンによるクラウドファンディング。目標金額、1,200万円のところ、集まった金額は1,880万円超え。ディファ有明の入場ゲートやステージには、支援者の名前が入った提灯が飾られていた。

 前説でOVERDRIVEの代表であり、milktubリーダーのbambooが登場すると、会場からは拍手が巻き起こり「社長ー!」と歓声が響き渡る。「本当にどうもありがとうございます。みなさんから巻き上げた、1,800万、きれいに使いました。もっと少ないかと思っていました」とbamboo。

「本当にありがとう。古参も新参も関係ないよ、楽しみましょう! 俺も楽しむよ!」と、bambooがファンへの感謝の気持ちを述べると、いよいよライブがスタート。トップバッターはNANA。OVERDRIVE1作目『エーデルワイス』のオープニング「Ashberry」で、のっけから飛ばしてくる。そのまま、AiRI「晴れた日の午後に」、中原涼「Remember」と続き、yozuca*の「祝福の歌」へ。

 yozuca*は「bambooさんとは10年以上前から、こんなにも長く仕事ができてうれしいです」とあいさつ。続けて、「『エーデルワイス』といえば、昨年12月に引退した佐藤ひろ美さんが歌った曲があるんですよね。僭越ながら私が歌わせていただきます」と、日向みずきのエンディングテーマ「エーデルワイス」をしっとりと歌った。『エーデルワイス』ステージのラストは、YURIA「AROUND THE WORLD」。タオルを回すファンもおり、開演早々から勢いが止まらない。

 次のステージは、『グリーングリーン OVERDRIVE EDITION』。再びNANAが登場し「GREEN DAY」を歌唱。「この曲は、デビュー曲だった『グリーングリーン』をフィーチャーしてくれている曲。時が立っても名曲にまた巡り会えたという気持ちで、レコーディングしたのを覚えています」と思い出を話した。

 YURIAが「ゼロ」を歌った後は、相良心の「花降る丘」。歌唱を終えると、相良心はスマートフォンにしたためた感謝の意を述べる。「『グリーングリーン』の楽曲を聞いて、エロゲソングに興味を持って、milktubのファンからコピーバンドをやっていた青春時代にOVERDRIVEができて、それから10年経ちました。私事ではありますが、その間にOVERDRIVEをはじめ、さまざまなメーカーさんの曲を歌わせていただけるようになって。私にとって、OVERDRIVEは……」と語る相良心だったが、彼女を見ていたbambooからLINEが届いたようだ。

「今bambooさんから、LINEがきて、『○す』って……」と相良心。だが、彼女は思いを伝える。「OVERDRIVEは、私にとって、すごく大切な存在です。milktubやbambooさんがいなかったら、今の私はここにいなかったです」、「きっと客席にいるみなさんも一緒だと思います。オバイブの音楽で、ゲームで励まされたりと、10年前の私もみなさんと同じ場所にいました」「音楽が紡いだ縁は本当に素敵だと思います。それが、エッチなゲームだろうと、関係ないです」。

 相良心の言葉に、会場が温かい空気に包まれる。ただ、bambooはとても恥ずかしがりやなよう。「bambooさんから、3通くらいLINEが来たけど、怖くて見られない……」と語っていた。

 yozuca*が「女の子」、AiRIが「送れないラブレター」を歌うと、ステージは、『キラ☆キラ カーテンコール』へ。nomicoの「Wing your way」「君のTurn!」に続き、伊東隼人が熱いロックのビートに乗せて「Bad trip dive」「Just a way」を熱唱した。

『超電激ストライカー』のステージになると、「おぉ!」と歓声が上がる。遠藤正明の登場だ。まずは、オープニングの「Burst Dream」を歌った遠藤正明は、bambooとの出会いを振り返る。「bambooとは15年以上前から付き合っています。最初はあるラジオで知り合ったんですけど、そのときは『絶対、コイツとは交わらない』と思っていました。でも、知れば知るほど、人となりがなかなかロックな奴で、いまだに付き合っています」。

 そして、3年ぶりの共演となると話すAiRIと「BREAKING!」を、再びソロでエンディングテーマの「SHINY TRUTH」を歌い上げる。

 また、休憩明けには、ミラーを演じた緒方恵美から、「この業界で10年は本当に大変だと思いますけど、走り続けて、こんなすごいフリーライブが出来るなんて、本当にすごい。『電激ストライカー』に出させていただきましたけど、もっともっと売れてほしかった。本当にいい作品で、すごく好きでした。またミラー大佐に会えたらいいなと思いつつ、歌まで歌わせていただいてありがとうございました」とビデオレターも届いた。

 続いては、「STAR GENERATION & LEO & HAPPY CYCLE MANIA」のステージ。YURIAがHAPPY CYCLE MANIAの「a song for…」を爽やかに歌うと、きただにひろしがアコースティックギターの音色に合わせ、LEOの「No music, No future」を聴かせる。

 すると“八木原”こと遠藤正明を呼び込む。「STAR GENERATIONの八木原はすごいんですけど、どうもbambooの設定が、LEOパイセンはドームクラスでやっているのに、万年アマチュアなので、いつプロになるのかさっき聞いたんです。そしたら、プロにはさせない、永遠にプロにはなれないって。ま、それでもいいかな」と遠藤正明。そんな“八木原”と“LEO”だったが、2人は「俺が俺であるために」を力強くもしっとりと歌い上げた。

『僕が天使になった理由』のステージになると、天使によるバンド「CaS」でボーカルのアイネの歌を担当する山本美禰子が姿をみせる。この作品の楽曲の作詞も手掛けている山本美禰子。「Feather Song」「さよならの奇跡」を歌うと、MCで「bambooさんとのお付き合いは、かれこれ5、6年になるかなと思います。歌詞を書く上で、いろいろと悩むところもありましたが、過ぎ去ってみると、いい意味でツアーを含めてスパイス的でした。ツアーでも、地域を越えて、SNSで応援してくれて、サプライズしてくれたりと、すごく印象に残っています」と振り返る。

 そして、ライブで初披露となる「End of the World」、「どんなに辛くても、朝日は君の元へ昇る」というメッセージを込めた「Dawn Light」、会場と一体となって振り付けを踊る「TARI☆LATTA」、久賀百合のエンディングテーマの「星月夜」を歌った。

『DEARDROPS』のステージに登場したのは、劇中バンドDEARDROPSを再現し、リアルでも活動を続けてきたPrico with DEARDROPS。本来なら、この日のライブを持って解散の予定だったが、ボーカルのPricoの声帯結節とバイオリンのyasuの骨折のため、解散が延びてしまったという。オープニングテーマの「希望の旋律」からスタートすると、「No music, No future」へ。

 サビでは、会場の観客たちも「No music, No future」と一緒に歌い上げる。「Be loud!」、冒頭のバイオリンのソロが印象的な「Anytime, Anywhere」と続くと、忘れてはいけないヒロインのひとり、主人公・菅沼翔一の幼なじみ、“桜井かなで”こと青葉りんごもステージへ。「私と一緒にまったりロックしてくれますかー?」と、「そっとあたためて…」を歌うと、Pricoと「My will」を歌唱した。

 デュエットのあとは、再びPrico with DEARDROPSのライブだ。「DEARDROPSと私の出会いを話してもいいかな」とPrico。「私がライブハウスでリハをやった後、ステージを降りたら、サングラスをかけた強面の人が、『こういう者です』って名刺を差し出して、『一緒にバンドを組まない?』と言われたのが、私とDEARDROPSの出会いでした」。

 それから約7年近く活動してきたPrico with DEARDROPS。「声帯結節になったり、『大事なときにやらかすよな』と、bambooさんから言われるんですけど、人には恵まれているなと思うんですよ。bambooさんにあのとき声をかけてもらわなければ、みんなとこうして出会うことなかったし、Prico with DEARDROPSとして活動することもなかった」、「昔のCDを聞いてもらえれば分かると思うんですけど、芳谷律穂ちゃんと一緒に成長してこられたと思います」。

 想いを語ったPricoは、続いて「On my beat」「My dear stardust」、最後は大きな歓声とともに律穂のエンディングテーマ「Noisy スイートホーム」が歌われた。

「欧美学園校歌」のSEから始まった次のステージは、AiRIが歌う『キラ☆キラ』。オープニングテーマの「キラ☆キラ」「Let's Jump!」「O.H.B.I」と続くと、MCへ。

「私ね、『キラ☆キラ』の第二文芸部に出会うまでは、ライブが嫌いだとか言っていたんですけど、ライブでみんなと声を一緒に出して歌うという感動を、『キラ☆キラ』があったお陰で知ることができました」と感謝を伝える。続けて、「当時、ライブハウスで歌ったとき、初めて涙をし、ライブの楽しさを実感した曲」と言って歌ったのは「君の元へ」。観客からも、「おー」と声が上がる。

 さらに、「travelers」を経て、「さっきの話の続き。私、bambooさんに会えて、人生が変わりました。ライブが嫌いな人に、『出てくれよ』って。自分が『えー』と言っているのに『出てくれよ』と言ってくれたbambooさん。私はそのお陰でみんなに会えることができたし、ライブが本当に好きになりました。そう思わせてくれたのも、社長でありみんなのお陰だなと。心の底から思っています。みんな本当にありがとう」と語るAiRI。そんな彼女は、「go on a trip」「Like a Life, Like a Live!」と続けて、会場を盛り上げた。

 アンコールの声が鳴り止まないところ、映像で発表されたのは、『キラ☆キラ』『DEARDROPS』『超電激ストライカー』のスマートフォンのアプリ化、そして、新作だ。「ファイナルプロジェクト」と銘打ち、シナリオに、瀬戸口廉也が起用されると映し出されると、「おぉ!」とファンからの声も聞こえた。「最後のロックロールの系譜が紡がれる」のキャッチにも、期待感が募る。「博」コールが沸き起こる中、アンコール1曲目はAiRIとPrico with DEARDROPSによる「Happy Crossing」。さらにOVERDRIVEの“バンドもの”のもう一人のボーカル、山本美禰子を呼び込み、「Dreams on Winner 〜Kira☆Kira forever〜」。

「今日、bambooさんはここでしゃべりたくないと、ちゃんと観客席で見ていたいというので、私がちょっとだけ代弁できるかわからないのですが、たぶんこの景色を見て、本当に最高だなと、10年間やってきて良かったと思っています」とAiRI。

 再び「博」コールが会場から沸き起こる。が、AiRIが代弁する。「みんな社長に会いたいと思っているでしょ。なんだけど、聞いて。私も言ったんだよ、『出ちゃえば』と。でも、『俺は、最後まで美少女ゲーム会社の社長として、観客席で最後まで見ていたい。だから、今日は出ないでちゃんと見たいんだ』って。だから、今日は勘弁してあげて。その代わり、社長からの心からのありがとうがあると思います」。そんな思いを汲んだファンたちは、bambooに「10周年おめでとう」の祝いの言葉と、温かい拍手を送る。

 4時間以上に渡るライブの締めは、出演者全員による「キラ☆キラ 〜ALL STAR〜」。46曲すべてを完走した。OVERDRIVEの作品を語る上で、音楽は欠かせない存在だ。そのすべてがぎゅっと詰まった最高のフリーライブは、美少女ゲーム業界で走り続けて来たbambooという存在が、改めて偉大だったことを気付かせてくれた。
(取材・文/桜井飛鳥)

☆『OVERDRIVE 10th FES -LAST DANCE-』の当日のニコニコ生放送を編集した動画が、順次ニコニコチャンネル「STUDIO696チャンネル」にアップされて行きます。
パート毎に区切っているだけですので、MC等ノーカットでお届けいたします(視聴にはSTUDIO696チャンネルへのご入会が必要です)。
STUDIO696チャンネル:http://ch.nicovideo.jp/STUDIO696

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