フジ 一部の「曲解された考え方」を反省 「面白いことは誰かの犠牲の上に成り立つものではない」

2025年4月30日(水)19時38分 スポーツニッポン

 フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の公式サイトが30日に更新され、第三者委員会の調査報告書を受け「フジテレビの再生・改革に向けた8つの具体的強化策及び進捗状況」について報告した。これを受けて、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長、フジテレビの清水賢治社長らが会見した。

 清水社長は、フジテレビの再生・改革への具体策について「編成・バラエティ部門を解体・再編」、「アナウンス室の編成局からの独立」を発表。「社内の一部に『楽しくなければテレビじゃない』を過度に重視した風土が根付いていたことを重く受け止め、再発防止とともにより良いコンテンツを生み出すことのできる環境を構築する」と語り、「楽しくなければテレビじゃない」からの“脱却”を掲げた。

 この「楽しくなければテレビじゃない」について、清水社長は「80年代のフジテレビ躍進を築き上げた一大スローガンであり、やはりフジテレビのバックボーンを貫く考え方。フジテレビのいいところがたくさんつまったスローガン」だと評価。「脱却というとこれを全部捨てるのかと思われるかもしれませんが、そうではありません」とした。

 そのうえで、これまでの「全てを犠牲にしても面白いものを作るのが大事」という一部の考え方を「曲解された考え方」と断じ、「このような考え方の下だと、今の時代にアップデートされていない、批判につながるようなことが起こってしまうのではないか」と話した。

 そして「面白いこと楽しいことってのは、とても大事なんですが、それは誰かの犠牲の上に成り立つものではない。全ての番組に置いて、誰かが犠牲になることは、許されないんだっていうことを厳しく戒めるために、あえてそういう言い方をしております」と説明。

 「ただやはりコンテンツっていうものは皆さんに面白く感じてもらわないと、それはコンテンツではないと思う。ただ今言ったような条件の下でも面白いことを作るのがプロフェッショナルだと思っています」と語った。

スポーツニッポン

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