冬季五輪2度出場の美女アスリート まさかの転身に鶴瓶驚き「世界に出ている人って凄いよね」
2025年4月30日(水)19時53分 スポーツニッポン
テレビ朝日系「鶴瓶孝太郎 転職したら人生○○だった件」(後7・00)が30日、放送され、冬季五輪2度出場のアスリートがまさかの転身ぶりを披露した。
第一線で活躍していたスターたちがその後、歩んだ第2の人生に迫る特番で、今回がゴールデン初進出となった。
番組取材班は米ラスベガスを訪問。きらびやかな街から外れ、茶色の岩肌が露出した砂漠に、元アスリートの姿はあった。ブラウンのロングヘアの女性は、元フィギュアスケーターで02年ソルトレーク、06年トリノ冬季五輪に出場した村主章枝さん(44)だった。その姿に、スタジオの落語家・笑福亭鶴瓶も「大好きな方。美しいし、すごくかっこ良かったんですよ」と打ち明けた。
スタッフに現在の職業を聞かれると、村主さんは「今日はコマーシャルの撮影をしています。映像制作のプロデューサーをしています」と意外すぎる返答。CMや映画などの映像作品を手掛けているという。
19年にラスベガスで映像制作会社を立ち上げ、これまで短編6本、長編2本の映画を制作した。気になるのは、フィギュアの世界から転身したいきさつだ。引退後、アイスショーのためにラスベガスに移住したが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、ショーが延期に。そこで、アイスショー撮影予定だったスタッフと「こうなったら映画に挑戦しよう」と思いが一致し、一念発起して会社を設立したという。そのチャレンジ精神に、鶴瓶は「世界に出ている人って凄いよね」と感心しきりだった。
とはいえ、会社はまだまだ立ち上がったばかり。荷物運びやケータリングの準備、撮影アシスタントなども村主さんが行っている。
収入について聞かれると、「スケーター時代の良かった時、成績が良かった時の方が良かったと思います」とぶっちゃけた。「インディーズ映画なので、全然もうかってなくて、どんどん出て行っちゃう感じですね。もうかってない」。そのため、普段はフィギュアの振り付け、子供の指導をして収入を得ながら“二刀流”で生活していることを明かした。
村主さんらが手掛けた、エジプト王国を舞台にした短編映画「Son of Sheba」が、独立系の映画祭で賞を獲得した。夢はメジャーな映画賞の受賞作に関わること。昨年のアカデミー賞で、「ゴジラ−1.0」が視覚効果賞を受賞したことも刺激になったという。「『ゴジラ』がアカデミー賞を獲った時に、監督とかチームの方が“25年かかったよ”と言ったのを聞いて、“これから25年かかったら私、果たして生きてるのかな?”って。生きているうちにそれが獲れたら、素晴らしいんだろうな。それくらいハードルの高い世界でチャレンジさせてもらえて、本当に幸せ」と、笑顔で語っていた。