【現場リポート】アイドル界の「革命児」つばきファクトリー・八木栞 「ヤギシオリ」コールに送られ卒業
2025年4月30日(水)21時44分 スポーツニッポン
ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「つばきファクトリー」が30日、グループ結成10周年を記念したコンサート「10th Anniversary Concert at BUDOKAN〜OUR DAYS〜」を日本武道館で開催した。
同時に21年7月に加入した八木栞(21)の卒業の舞台。会場はメンバーカラーのオレンジ一色に染まり、「ヤギシオリ」コールがいつまでも響き渡った。
アイドル界では革命的なフルネームで呼ぶ独特のコール。様々な個性で人気を獲得した八木にぴったりの5文字だ。
盛り上がりを考慮したセットリスト(セトリ)が絶妙だった。シングル全44曲を披露すると銘打ったコンサート。しかし、なかなか「ヤギシオリ」と腹の底からコールできる曲がやってこない。
じりじりしだしたファンに福音が訪れたのはコンサート終盤。22年6月発売の「アドレナリン・ダメ」にはコールできる部分がある!待ってました、とばかりに大音量の「ヤギシオリ!」コールが響くと、日本武道館が揺れたようだった。
そこから、6月4日発売の新曲のアディショナルトラック「大好きなのに、大好きだから」へ。この曲にはファンが「WOW WOW〜♪」と一緒に歌う部分があり、ここで会場の一体感は最高潮に達した。
「ヤギシオリ」の大合唱からのアンコールを経て、ハロプロの先輩である真野恵里菜の楽曲をカバーした新曲「My Days for You」を披露。エモーショナルな名曲にファンは誰もが涙が止まらない。
八木と「けんかばかり」と言いながら、誰もが認めるライバル関係でお互いを高め合ってきた同期の豫風瑠乃(17)が、卒業して離ればなれになる八木に向かって「このまま、あなたのそばに、いていいですか」と歌うシーンは、この日のハイライトの一つになった。
八木はかねて劇団四季の大ファンであることを公言。卒業後はミュージカル女優を目指す。
独特の見た目の料理「八木メシ」をSNSに載せて話題を集め、得意の声楽をイベントなどで披露するなど唯一無二の個性を持ったメンバー。「ヤギシオリ」のアイドル人生は、オレンジ一色の中で大団円を迎えた。