TBS 過去のセクハラ事案を踏まえ「社員を守れなかった事実を深く反省」 社員が番組出演者から被害
2025年4月30日(水)15時44分 スポーツニッポン
TBSは30日、東京・赤坂の同局で社長定例記者会見を行い、約15〜25年前に同局のアナウンサーが番組出演者から体を触られたり、交際を迫られたりするセクハラ事案を確認したことについて言及した。
同局は4月25日に「芸能関係者と当社社員の関係調査についてのご報告(追加)」について発表。調査報告によると、約25年前、アナウンサーが番組収録中に舞台袖で身体接触の被害を受けた。本人が「やめてください」と直接伝えたが、出演者の態度は変わらなかった。約20年前には、アナウンサーが出演者に食事に誘われ、交際を迫られた。責任者が口頭で出演者に注意したが降板にはならず、アナウンサーは会社の対応に強い不満を持ったという。
約15年前には、複数のアナウンサーがスタジオで出演者から身体接触の被害に遭った。また、ある番組の懇親会でアナウンサーが出演者からキスを求められたが、その場にいたプロデューサーらは止めなかった。
これらの事案に対し、龍宝正峰社長は「社員をしっかり守れなかった事実を深く反省し、被害を受けた方に改めてお詫び申し上げます」と述べ、今回の調査結果を踏まえて「いかなるハラスメントも許さない立場をより一層明確にし、社員、スタッフのみならず私たちと一緒に働くすべての仲間の人権が守られるように、そして私たち自身が人権侵害をすることがないように、なお一層、不断の努力を続けて参ります」と決意を語った。
これら4件のセクハラ事案は中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題を受けた社内調査で判明した。