永瀬九段 慎重姿勢から積極的に 藤井名人との第2局2日目始まる 8、6筋の歩突きで戦線拡大

2025年4月30日(水)9時53分 スポーツニッポン

 将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は30日午前9時、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで第2局2日目が指し継がれ、後手・永瀬の62手目の封じ手は飛先の歩突きだった。藤井銀へ当てて退去を促した。

 永瀬は8筋に続いて6筋の歩を突いてさらに戦線を拡大した。1日目の封じ手前、51手目と55手目が同じ駒の配置で、千日手の可能性があった。同一局面4回で千日手となり、先手後手を入れ替えて指し直すが、指し直しとなれば後手番になる藤井が57手目で打開した。

 千日手になれば先手へ移る永瀬は、元々千日手をいとわない棋風で知られる。両者の対戦では2022年6月、第93期棋聖戦第1局が思い出される。午後4時過ぎに藤井の先手で千日手。永瀬の先手で指し直したが午後5時半過ぎに2度目の千日手。30分後、さらに指し直して午後9時42分に永瀬が114手で勝利した。

 ところが今回永瀬が戦線を拡大して局面を動かしたと言うことは、一晩考えて形勢に自信があるからだろうか。1日目、8筋から2筋まで飛車を旋回させて手待ちした慎重姿勢とは一転、朝から積極的に指し回した。

スポーツニッポン

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