フジテレビ「楽しくなければテレビじゃない」からの脱却を宣言 編成・バラエティ部門解体・再編
2025年4月30日(水)18時21分 スポーツニッポン
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の公式サイトが30日に更新され、第三者委員会の調査報告書を受け「フジテレビの再生・改革に向けた8つの具体的強化策及び進捗状況」について報告した。これを受けて、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長、フジテレビの清水賢治社長らが会見した。
清水社長は、フジテレビの再生・改革への具体策について「編成・バラエティ部門を解体・再編」、
「アナウンス室の編成局からの独立」を発表。「社内の一部に『楽しくなければテレビじゃない』を過度に重視した風土が根付いていたことを重く受け止め、これまでの組織風土形成に直結していた編成局とバラエティ制作局などの組織を解体・再編する・抜本的に組織を見直すことで、再発防止とともにより良いコンテンツを生み出すことのできる環境を構築する」と語った。
また、アナウンス室については「アナウンサーの番組への起用方法について、アナウンス室の権限を強化し人権に配慮したマネジメントを目指し、番組との調整役を果たすコーディネーターを新設する」と述べた。
報告では、調査報告書の内容を「大変厳しい指摘ばかりでした」とし、「特に『CXにおいては、全社的にハラスメント被害が蔓延していた』との評価は、フジテレビ社員一人一人の胸に深く刻まれる非常に重く厳しいご指摘でした」と真摯(しんし)に受け止めた。そのうえで「私たちは、これまでの自己認識がいかに甘かったのかを思い知りました」として反省と再生を誓った。
再生・改革に向けた8つの具体策は以下の通り。
1、人権ファーストを徹底する仕組みを作ります
2、人権侵害、ハラスメント被害者を守り抜きます
3、コンプライアンス違反への厳正な処分を行います
4、危機・リスクを減らす仕組みを導入します
5、編成・バラエティ部門を解体・再編アナウンス室を独立へ
6、役員指名の客観性・多様性・透明性を確保します
7、女性比率UPと若手登用で多様性を実現します
8、公共性と責任を再認識し、企業理念を見直します