フジHD・金光修社長 退任へ 社外取締役3人も 相談役制度廃止、常勤役員の定年制など導入
2025年4月30日(水)17時20分 スポーツニッポン
フジ・メディア・ホールディングスは30日、金光修社長が6月に開催予定の株主総会をもって退任する人事を発表した。
公表した書面によると、「2025年3月27日付『代表取締役の異動並びに当社及びフジテレビの役員体制の変更について』において、代表取締役社長の金光修氏が同年6月開催予定の定時株主総会後に取締役会長に就任する予定であると開示しておりましたが、本日開催の取締役会において、代表取締役社長の金光修氏が6月開催予定の定時株主総会終結時をもって代表取締役社長に加え、取締役も退任することとなりました」とした。
また、社外取締役3名(監査等委員でない取締役である島谷能成氏及び斎藤清人氏、監査等委員である取締役である茂木友三郎氏)も同定時株主総会終結時をもって取締役を退任し、あわせて、兼任している当社子会社の株式会社フジテレビジョン(以下「フジテレビ」)の取締役又は監査役も6月開催予定の同社の定時株主総会終結時をもって退任する。
元タレント中居正広氏の性暴力を巡るフジテレビの問題をきっかけに、これまで、フジHDおよびフジテレビはガバナンスの在り方の検討を行い、更なる経営体制の見直しの検討をしてきた。
30日に行われた両社取締役会において、ガバナンス改革案を決議し、公表。役員選任プロセスの透明性を確保するため当社において経営諮問委員会に代えて指名・報酬委員会を6月に新たに設置するほか、両社においてサクセッションプラン(後継者育成計画)を策定することとした。
また、特定の者に長期間権限が滞留しない仕組みを構築するため、相談役制度を廃止することとするとともに、常勤役員の定年制及び社外役員の在任期間上限を導入する。「この度、これらの見直し等を踏まえ、役員体制の一段の刷新を行うこととし、新たに代表取締役社長及び社外取締役3名が退任することとしたものです」とした。