藤井名人 5筋の歩を伸ばし、角銀活用を図る 永瀬九段との残り時間差は急接近 2日目昼食休憩
2025年4月30日(水)12時15分 スポーツニッポン
将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は30日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで第2局2日目が指し継がれ、正午からの昼食休憩までに75手進んだ。1日目とは一転、積極姿勢に転じた後手・永瀬が66手目で右桂を5段目へ跳ね出し、さらに8筋の飛先の歩を交換した。
対して永瀬の指し手に自然に応対する2日目となった藤井は69手目、75手目と5筋の歩を伸ばして4、6筋に控える角銀の活用を図った。1日目にして終盤戦に突入することもある近年の2日制対局では珍しいスローペースで進んだが、局面は飽和状態になりお互い戦機を探る局面となっている。
消費時間は持ち時間9時間から永瀬が細かく時間を使ったこともあり、藤井が5時間39分、永瀬は5時間7分と急接近した。昼食は藤井が五目焼きそばとチャーハンセット、ジャスミン茶。永瀬は握り寿司盛り合わせとお好み3貫、温かい小うどんとフルーツ盛り合わせ、ウーロン茶。対局は午後1時から再開される。