高倉健さんの魂乗り移った 草彅剛主演映画「新幹線大爆破」を世界各国が称賛「私の代表作に」

2025年5月1日(木)4時0分 スポーツニッポン

 ◇Netflix映画「新幹線大爆破」が非英語映画の週間グローバルチャートで2位

 23日に世界配信された俳優の草彅剛(50)が主演を務めるNetflix映画「新幹線大爆破」(監督樋口真嗣)が、全世界を対象とした非英語映画の週間グローバルチャートで2位になったことが30日、明らかになった。日本、シンガポール、台湾、香港では1位を獲得し、新幹線ばりの高速スタートを決めた。草彅は本紙の取材に「私の代表作になりました。ハッシュタグを付けて拡散してください!」とアピールした。

 高倉健さんが主演した1975年公開の同名映画を、現代版に再構成した作品。爆弾が仕掛けられた新幹線を舞台に、犯人、警察、乗客・乗務員らのスリリングな攻防を描く。草彅は爆発回避に奔走する新幹線の車掌を演じた。今作のヒットについて、映画関係者は「アニメや漫画原作ではない日本作品が世界でヒットするのは珍しい。『シン・ゴジラ』などの特撮作品で知られる樋口監督が手掛けたのも注目を集めた要因では」と分析する。

 草彅と健さんとの縁は深い。草彅が09年に不祥事を起こして芸能活動を自粛した際、それまで接点がなかったにもかかわらず励ましの手紙をもらった。以降は深い交流が続き、12年の映画「あなたへ」では、健さんの強い後押しで共演を果たした。「僕にとってかけがえのない方。ちょうどこの作品は自分の生まれた翌年に健さんが主演した作品で、自分が演じることにご縁や巡り合わせを感じています」と目を細めた。

 今回の車掌役は映画「鉄道員」での健さんの演技を参考にした。「健さんが雪の中を寡黙に歩く姿。それが僕の鉄道職員のイメージでした。演じる時にはどこか心の中に健さんがいた。出来上がった映像を見たら、しっかりと乗り移っていましたね」と胸を張った。

 Netflixのオリジナル作品への出演は初めて。その製作現場にも驚いた様子で「たった5秒のシーンを撮るためにも何十人もスタッフが集まる。もちろん作品に大小はないけれど、集中力は自然と高まりますよね」と振り返った。

 集中力を高めて挑んだ作品がヒット。「今作で世界の巨匠が僕の演技に注目してくれて、もし声がかかったら…。なんて考えるとワクワクします。人生は挑戦ですから!」。世界進出への野望を思わず漏らすほど、手応えたっぷりの代表作となった。 (吉澤 塁)

 ▼新幹線大爆破 「新幹線が時速80キロを下回ると爆発する」という状況下で繰り広げられるサスペンス作。75年版では犯人グループの主犯を高倉健さん、運転士を千葉真一さんらが演じ、佐藤純彌さんが監督を務めた。日本だけでなく世界でも話題を集め、94年の米映画「スピード」のモチーフにもなった。Netflix版では草なぎの他、細田佳央太(23)、のん(31)、斎藤工(43)らが出演している。

スポーツニッポン

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