『西郷どん』の4ヵ月を振り返る…キーパーソン、名シーンへの反応は?

5月2日(水)6時20分 クランクイン!

『西郷どん』主演の鈴木亮平 クランクイン!

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 1月から始まったNHK大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合/毎週日曜20時)。スタート以来、主演の鈴木亮平瑛太松田翔太といったキャスト陣の熱演が注目を集め、特別編の放送や大河史上初となる深夜の再放送なども話題を呼んだ。4月29日の放送(第16話)では、鈴木演じる西郷吉之助(のちの隆盛)が幕府に追われる身となり、史実通りにいけば今後は南国・奄美に島送りとなる。ここでは、そんな新章突入に合わせ、前半までの『西郷どん』を振り返ってみたい。●大河ドラマ『島津斉彬』?

 前半を引っ張ったキーパーソンといえばやはり、薩摩藩主・島津斉彬を演じた渡辺謙だろう。その貫禄と抜群の演技力で視聴者を魅了。もはやこの大河のタイトルが『島津斉彬』になっても遜色のない「準主役」ぶりだった。だが、彼の熱量の高い演技に比べ、斉彬という男そのものが、具体的にどんな活躍をしたのか、今作での人物造形については議論が分かれるところだろう。

●ピース又吉、北川景子、南野陽子、小柳ルミ子、橋本愛…ファンの多い脇役キャストも多数

 渡辺以外にも、多くの視聴者を夢中にさせた配役が多かった。13代将軍・徳川家定を演じたのはピース・又吉直樹。地なのか演技なのか、その怪演ぶりは毎回ネットで反響を呼び、2008年の大河ドラマ『篤姫』で堺雅人が演じた家定像を塗り替えた。篤姫を演じた北川景子も、宮崎あおい版『篤姫』とはまた違った、無邪気さと、芯の強さを兼ね備えた「北川・篤姫」で新たなファンを開拓。

 さらに斉藤由貴の降板により新たに篤姫の教育係・幾島役として抜擢された南野陽子の“包容力”、島津斉興(鹿賀丈史)の側室で、久光(青木崇高)の母・由羅を演じた小柳ルミ子の“悪女ぶり”、たった2話のみの登板だったものの、鮮烈な印象を残した須賀役の橋本愛の“美しさ”など個性的な顔ぶれが物語をにぎわせた。

●相撲、ロシアンルーレット、「ラブぜよ」、ゴースト斉彬…毎回の「名シーン」

 前半の『西郷どん』は、ネットでの反響を意識したのか、名シーン・名台詞の連続だった。第4話(1月28日放送)では新しい薩摩藩主をロシアンルーレットで決めたり、第5話(2月4日放送)はそのほぼ大半を、斉彬と吉之助の相撲シーンが占めた。第6話(2月11日放送)は、ジョン万次郎(劇団ひとり)の言った台詞「ラブぜよ」に反響が集まった。

 直近の第16話(4月29日放送)でも、自決しようとする吉之助の前に、亡き斉彬が幽霊で登場。ただ、ややもすると、見栄えの良いシーンにまぎれて、肝心の「物語」が見えにくいという意見も多い。●中園ミホの脚本の力強さ

 本作の脚本を担当するのは、中園ミホ。『やまとなでしこ』(フジテレビ)や『ハケンの品格』(日本テレビ)、また2014年度上半期のNHK連続テレビ小説『花子とアン』なども手がけてきたヒットメーカーである。

 今回は、彼女の代表作である『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日)と同じように、とにかく前のめりで力強い筆致が印象的だ。ただ、幕末は善悪の見分けがつきにくく、人間関係も複雑。どこまで人の機微を描けるかが後半のチェックポイントとなるだろう。

●今後注目を集めそうな出演者は…
 
 そんな後半も、おさえておきたい役どころが多い。まずは先ごろ坂本龍馬役として発表された小栗旬。また、第6話で吉之助と悲しい別れをするものの、その三番目の妻・糸として再登板するであろう黒木華や、吉之助の弟・西郷従道を演じる関ジャニ∞・錦戸亮など、目が離せないキャストばかりだ。

 いずれにしても1年間、個々人の歴史観や、好きな偉人への思い入れ、俳優の演技など、さまざまな感想や意見を交わすことのできる貴重なドラマ枠「大河ドラマ」。今後も“西郷どん”の生きざまに注目する日曜日が続きそうだ。(文:今井良介)

 NHK大河ドラマ『西郷どん』は、NHK BSプレミアムにて毎週日曜18時、NHK総合にて毎週日曜20時放送。

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