恋は脳が見せる錯覚。それでもいいから恋がしたい!──ドラマ『人は見た目が100パーセント』第3話レビュー

5月2日(火)11時0分 おたぽる

ドラマ『人は見た目が100パーセント』公式サイトより。

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 世間では不倫だの二股だのといった話題に事欠かないが、恋に落ちるというのはそんなに簡単なことなのだろうか。

『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)第3話では、主人公の城之内(桐谷美玲)が恋に落ちる。しかし、今まで地味に地味にと生きてきた彼女のこと、恋をするのもひと苦労だ。

 研究室の同僚、前田(水川あさみ)と佐藤(ブルゾンちえみ)とともに「恋は脳が見せる錯覚」と言い切る城之内だが、実際に自分が経験してみると戸惑うことばかり。だが、恋なんて多分、こうしてもがくのが本来の姿なのではないだろうか。

 美容師の榊(成田凌)に優しく話しかけられて以来、彼のことが気になって仕方がない城之内。しかし、声をかけるどころか、まっすぐに見つめることすらできない。

 そんなある日、城之内は、庶務課のステキ女子、岸根(足立梨花)と森村(岡崎紗絵)に誘われた合コンで榊と同席する。根岸と森村のあまりの合コン慣れした様子に動揺する城之内であったが、榊に対しては「しょせん人間なんて骨と筋肉」と思い込むことで、なんとか話ができるとようになる。

 ドラマでは、ブランドバッグを持ち、合コンで男性の気を引く女性をステレオタイプに描いている。どこかコミカルにも思える姿だが、城之内たちからすれば、それも憧れる存在でもあるのだ。

 そして、今回の研究テーマは、そのブランドバッグ。今までブランド物など持ったこともない3人。一体、ブランドバッグの何がいいのか? から調べだす。

 実は私も彼女たちと同じで、ブランド物というのに全く興味がない。

「作りがしっかりしていて長持ちする」と言われても、「安物でも丈夫なものはあるだろう」と思うし、それほど丈夫ではないのなら、安物を何度か買い直した方がまだ経済的だとも思う。

「デザインが素敵でどんなファッションにも合う」という意見もあろうが、もとよりパッとしない風貌の男にとっては、そんな素敵なものが自分自身に合うとはどうしても思えないのだ。

 おそらくは同じような考えであった3人は、考える。

「どういう時にこんなものを買おうと思うの?」

 その問いに上司の國木田(鈴木浩介)は言う。

「毎日頑張って仕事をしている自分へのご褒美よ!」

 そして、実際にブランドバッグを持っている女子たちも言うのだ。

「ブランド物を持っている自分が好き。結局は自己満足」

 そうなのだ。目的や理由はどうでもいい。自分に自信を持っていられるかどうか。城之内が憧れるのも、そんなところだ。

 都会でも自信を持って歩いていける、男性の前でも臆さず話ができる、思ったように堂々と恋ができる……。そこのハードルを超えるのが、彼女にとっては何より難しいのである。

 それは多分、理屈ではなく、自分の感情を優先させることから始まる。

「たとえ錯覚だと解っていても、脳が感情に支配されるのが恋」

 前田の言った言葉は真実だと思う。

 そうして、どうしても骨と筋肉だけに見えなくなった榊を見て、城之内は思い知る。

──私、恋をしている。

 こうして、ゆっくりではあるが、彼女の恋が動き出す。

 春から夏に近づき、開放的になっていくこの季節。トントンと先に進んでいくラブストーリーもいいかもしれい。

 だが、こうしてじっくりと育む恋心を追いかけるのドラマも悪くはないのではないだろうか。
(文=プレヤード)

おたぽる

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