フジテレビ、「ハラスメント根絶宣言」を公表 1日夜に全社員向けの説明会を実施し清水社長が説明
2025年5月2日(金)13時43分 スポーツニッポン
フジテレビは2日、元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発した問題をめぐり、「ハラスメント根絶宣言」を公表した。
公式ホームページで「『ハラスメント根絶宣言』について」と題し、「4月30日に公表した『フジテレビの再生・改革に向けた8つの具体的強化策』の3点目の施策として『全ての社員に当事者意識を促し、再発防止とコンプライアンス意識の浸透を図ります』と示したとおり、5月1日に、別紙の『ハラスメント根絶宣言』を社内に向け発表しました」と発表。
「本宣言は、ハラスメントを一切許容せず、全てのハラスメントを『しない』『させない』『見過ごさない』こと等を約束することで、フジテレビで働く全てのステークホルダーが互いに尊重し合い、安心して働ける職場環境を整え、ハラスメントの根絶と防止に取り組むためのものです。本宣言の重みや意義を当社の全社員がしっかりと受け止めるため、今後、全社員に本宣言への署名を求めていきます」と説明。「なお、本宣言の発表にあたっては、5月1日夜、全社員向けの説明会を実施し、清水社長自ら、今回の『8つの強化策』に関して社員に対し説明を行い、これを発表いたしました」とした。
フジテレビの問題をめぐっては、第三者委員会が3月31日、報告書を公表。当時同局アナウンサーだった被害女性が「業務の延長線上で、中居氏から性暴力による重大な人権侵害の被害を受けた」と認定した。フジ側が被害女性よりも中居氏を優先する行動を取ったことに加えて、社内ハラスメントの横行や女性社員を添え物のように扱う差別的な企業体質も指摘された。
同宣言は以下の5項目となっている。
(1)ハラスメントを一切許容せず、全てのハラスメントを「しない」「させない」「見過ごさない」ことを約束します。
(2)職位や、年齢、性別、国籍、生活様式など、様々な立場に置かれている誰もが安心して働
ける職場環境を再構築し、お互いに理解を深めていく努力をしていきます。
(3)取引先などステークホルダーの皆様との関係においても、二度とハラスメントが起きない
よう、周知・徹底・行動していきます。
(4)ハラスメントが社内外いずれの立場の者から、いずれの立場の者に対して行われた場合で
も、フジテレビの業務に関連したハラスメントが発覚した際には厳正に対処します。社員に対するカスタマーハラスメントについても対象とし、社員の保護も徹底します。
(5)国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に沿った相談窓口のさらなる整備・拡充に取り
組み、ハラスメントの被害者に対しては、その意思を尊重した救済・是正措置を図ります。