「あんぱん」のぶの見合い相手に中島歩「演技の説得力」CP語る重要キャラへの起用理由 史実を脚本に反映

2025年5月2日(金)12時0分 スポーツニッポン

 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の新キャストとして、俳優の中島歩(36)と女優の神野三鈴(59)がレギュラー出演することが決定し2日、番組公式SNSで発表された。中島は主人公・朝田のぶにとって初のお見合い相手・若松次郎役、神野は次郎の母・若松節子役。のぶに影響を与える重要なキャラクターを演じる。中島の朝ドラ出演は2014年度前期「花子とアン」以来11年ぶり2回目、神野は1996年度前期「ひまわり」以来29年ぶり2回目となる。2人の役衣装姿も解禁された。

 「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。やなせ氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。中園氏は「花子とアン」以来2回目の朝ドラ脚本。今田は21年度前期「おかえりモネ」以来2回目の朝ドラ出演で初主演、相手役の俳優・北村匠海は朝ドラ初出演となる。

 中島は美輪明宏演出・主演の舞台「黒蜥蜴」のオーディションで相手役に選ばれ、13年に俳優デビュー。「花子とアン」で嘉納蓮子(仲間由紀恵)の駆け落ち相手・宮本龍一役に抜擢。テレビドラマへのレギュラー初出演を果たし、一躍全国区となった。

 大反響を呼んだ昨年1月期のTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」でも教師・安森役を好演。「あんぱん」の主要キャラクターとしては、阿部サダヲ、河合優実に続く「ふてほど」勢となる。

 今回演じる若松次郎は、商船学校を卒業し、一等機関士として働く。父親はのぶの父・朝田結太郎(加瀬亮)の知人で、機関長。次郎本人も結太郎と船上で会ったことがある。カメラが趣味。

 中島は、制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーが入局5年目に演出デビューを果たした山形発地域ドラマ「私の青おに」(15年11月、BSプレミアム)に出演。浜田広介氏の児童文学「泣いた赤鬼」をモチーフにした物語で、中島は浜田広介記念館の学芸員・森岡広太役を演じた。

 起用理由について、倉崎氏は「右も左も分からない僕の監督デビュー作に力を貸してくださった感謝もありましたし、『花子とアン』で中園さんやチーフ演出の柳川監督たちとのご縁もあってオファーしました」と説明。

 戦前、暢さんがお見合いをしていた史実はあまり知られていないが、その相手が6歳年上の小松総一郎さんだったと、昨年、高知新聞社の記事で判明。倉崎氏ら制作スタッフが高知に飛んで関係者を取材し、総一郎さんの職業(海運会社勤務)や趣味(カメラ)を脚本に反映させた。

 「総一郎さんのお写真を拝見すると、どことなく中島さんに似ていて、長身の中島さんなら機関士の制服も似合うなと思いました。そして、次郎はのぶに大きな影響を与える重要な人物なので、のちに嵩と結婚する前の、いわゆる当て馬的なキャラクターと思われないための説得力やリアリティーが不可欠。中島さんの演技力に託しました」

 中島の11年ぶりの朝ドラ凱旋に期待が高まる。

スポーツニッポン

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