元MLBスター選手らドバイに集結 独自ルール“マネーボール”と“Dランナー”とは 福田秀平氏も参戦

2025年5月2日(金)10時0分 スポーツニッポン

 2日深夜放送のTBS「バース・デイ」(深夜1・23)は前週に引き続き、中東・ドバイに誕生したプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」の全貌に迫り、ソフトバンクとロッテでプレーした福田秀平氏(36)が2月に行われたエキシビジョンマッチに挑戦する姿に密着した。

 中東・ドバイに誕生したプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」の選手たちは、世界各国のプロや代表経験者で構成されており、現在は4チーム。2チームがUAEに、残りの2チームはパキスタンとインドに本拠地を置いている。

 今回2月に開かれたエキシビジョンマッチに招待された福田氏。監督を務めたのは、かつてマリナーズでイチロー在籍時に指揮官だったジョン・マクラーレン。チームメートには同じくマリナーズのレジェンドのロビンソン・カノやヤンキースでジーターの後継者として活躍したディディ・グレゴリウスら元メジャーの一流選手が名を連ねた。

 スタジアムは砂漠の真ん中にあり、ニューヨーク・ヤンキースタジアムと同じサイズ。着工からわずか38日間で完成させた。また、スタメン発表は今どきの方法で、従来の掲示板やミーティングではなくインスタグラムで発表。これも世界を意識したSNS展開の一つだという。福田氏は「7番・DH」で出場となった。

 世界23カ国から集まった選手たちによる中東初のプロ野球では、これまでの常識に捉われない“独自ルール”があった。それが“マネーボール”と“Dランナー”だ。

 “マネーボール”は攻撃側の監督が宣言すると、1打席限定の黄色いボールが審判から渡され、本塁打のみその得点が2倍になるというもの。チャンスは1試合に3回で、四死球の場合は繰り越しとなる。満塁で使用して本塁打を放つと8点が入るなど、ギャンブル性の高い“マネーボール”が最後まで目の離せない展開を生む。

 “Dランナー”は1イニング1回まで何度でも代走として出場できるというもの。これにより、打撃や守備の実力がなくとも走塁だけでプロ野球選手として活躍できることも可能となる。このルールを戦略的に使うことで得点の可能性が高まり、試合がよりアグレッシブになる。

 さらに「ベースボール・ユナイテッド」では“スーパー16(シックスティーン)”も注目ポイントとなる。これは野球が定着していない国の選手を採用する枠。各国にスター選手を作り、野球人気を高めることが目的で、各チーム4人の合計16人の獲得が定められている。今回のエキシビジョンマッチにはカメルーンのベースボールアカデミー出身の選手が参加している。

 新リーグは今年の秋、本格開催が予定されているが、サッカーとクリケットが2大スポーツの中東で野球人気は高まるのか。メジャーで活躍したスター選手が多く集まったエキシビジョンマッチ。果たして試合の行方は。

スポーツニッポン

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