山下数毅三段が事実上のプロ入り 山本博志五段破る 「大変うれしく思っています」
2025年5月2日(金)22時4分 スポーツニッポン
将棋の竜王戦5組ランキング戦準決勝が2日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の奨励会員、山下数毅三段(16)が山本博志五段(28)を116手で破り、決勝進出と同時に4組昇級を決めた。
三段リーグで次点経験のある山下は規程により2度目の次点資格をゲット。現在進行中の三段リーグで降段点(勝率2割5分以下)に該当しない限り、プロ入りとなる。
京都市在住の山下は中学生だった2年前、藤井聡太王将(22)=7冠=以来の中学生棋士誕生が期待されながら3位に終わり、次点に留まった。同リーグは次点を2回とれば順位戦出場資格のないフリークラスでの四段昇段が認められている。さらに竜王戦5組決勝進出の奨励会員にも次点が付与されるため、山下のプロ入りが事実上決まった。
対局後、取材に応じた山下は昇級について「大変うれしく思っています」と話した。