古舘伊知郎が共演者の発言に“嫉妬”? 企業ガバナンスの進化と先代との対立を議論
2025年5月3日(土)7時30分 ABEMA TIMES

実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の政治トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #5』が5月2日に配信。企業ガバナンスをめぐる議論の中で番組MCの古舘伊知郎が共演者の発言に“嫉妬”した。
株式会社三光堂 代表取締役社長CEO大野正和氏は「今から20年くらい前、創業者と私の意見が激突した。(創業者は義理の父で)元陸軍省にいた将校だったが、私は懐に辞表を携え、『ユーザーと対等に話をするシステム作りを』という思いからISO(国際標準化機構)を取り入れるよう訴えた」と振り返った。
その後、大野氏は1年かけてISO認証を取得し、社員のために組織の仕組みを“世界基準”に変革。その結果、社員自らがいろいろなルールを作るようになったという。
先代とぶつかったのは大野氏だけではない。和歌の浦温泉 萬波MANPA RESORT代表取締役の坂口宗徳氏は「20代半ばに家業に戻ったが潰れかけていた。父親がボンボンであまり働かなったので、親父の“逆”をすれば成功すると思っていた。だから相談もせずに勝手に進めて会社を再建した」と語った。
さらに、株式会社家ZOU代表取締役 大島祐一氏は「僕の職人時代にはガバナンスという言葉はなく、パワハラというか毎日ケガをして帰っていた」と振り返る。そんな経験をしたこともあり、経営者となった今は「僕の中ではまずお客さんがとにかく大事。でもお客さんを幸せにするためにはスタッフがいないといけない。だから僕の中ではスタッフファーストだ」と組織改革を語った。
「新しい時代をとらまえていくためには先代を否定しなければいけなかった」

3人のエピソードを受けて古舘は「大野さん、坂口さん、大島さん、全員に反面教師がいた。すごく嫌な人って大事なのかな」とコメント。
ここまでの発言を聞いていたForbes JAPAN Web編集長の谷本有香氏も「もしかして悪役ではなく、たまたま時代の変遷だった気がする。否定するわけではなく、新しい時代をとらまえていくためには変わっていかなくてはいけなかった皆さんは先代を否定しなければいけなかった」と発言。
谷本氏の発言を「そうか!」と頷いて聞いていた古舘は「深すぎて腹立ってきた。本当におっしゃる通りだ」と驚嘆した。