浅野ゆう子、『ワタサバ』で婚活コンシェルジュ役 自身は57歳で結婚「非常に心地よく時間が過ぎている」
2025年5月3日(土)13時0分 マイナビニュース
●丸山礼とのバトルを満喫「非常に楽しかった」
5月5日にスタートするNHKの夜ドラ『ワタシってサバサバしてるから2』(NHK総合 毎週月〜木曜 22:45〜23:00)でカリスマ婚活コンシェルジュ・東堂百合子役を熱演している浅野ゆう子にインタビュー。本作への思いや撮影の裏側などを聞いた。
本作は、2023年に同名の大ヒットコミックを初ドラマ化した『ワタシってサバサバしてるから』(通称“ワタサバ”)の続編。丸山礼が再び“自称サバサバ女”の主人公・網浜奈美を演じ、私立の有名進学高校の教師となって大暴れ。さらに、有名婚活コンシェルジュの相談所の門をたたき、婚活パーティーでも騒動を巻き起こす。
浅野はもともと原作を読んでいて「面白い」と感じていたという。
「自分が楽しく読んでいた作品に声をかけていただいてうれしかったです。私が演じさせていただいた東堂百合子さんもすでに原作で読んでいましたが、脚本になったときに原作とは違うキャラクターになっていて『それが映像になる醍醐味なんだな』と感じ、楽しく演じられそうだなと思ってお受けしました」
東堂百合子というキャラクターについては、監督やプロデューサーから「あわよくば自分がもう一度お嫁に行きたいという気持ちを根底に持っている人」として演じてほしいというオーダーがあったそうで、「自分が結婚相談所のオーナーですが、網浜さんたちと張り合って自分がいい人を見つけたいという感じにしました」と説明した。
東堂も強烈なキャラクターで、網浜とバトルを繰り広げるシーンも。浅野は丸山との共演を心から楽しんだという。
「網浜さんは『サバサバしてる』と言いながら、『なんだこの人は』という性格のヒロインですが、礼ちゃんがあまりにもかわいくて、礼ちゃんのことがすごく好きになりましたし、かわいいからこそ逆に意地悪してやりたいという芝居もできました。キャッチボールで投げると必ず面白い感じで返してくれるので、こちらもエスカレートしていろんなことができたなと。礼ちゃんとやり合うところは非常に楽しかったです」
網浜はポジティブで“自分ファースト”な人間だが、浅野は自身の性格について「引きずらないところが好きです」と語る。
「嫌なことを引きずっているとそれが顔にも出てしまうし、楽しくないので、嫌だなと思ったことはどんどん捨てていくようにしています。嫌だなと思った人のことはすぐ忘れるので、覚えてないです。楽しいことは覚えていますけど。子供の頃からそんな感じでした」
●結婚後もお互い「自分の人生を一番大切に」
また、演じた東堂に関して、役に共感するところは「ないです(笑)」と言うも、「皆さんに幸せになっていただきたいという気持ちは、東堂さんと共通しているかもしれません」と、婚活コンシェルジュとして婚活者たちの幸せを願う気持ちには共感できたという。
浅野自身は2017年に57歳で結婚。「年齢を重ねて誰かと一緒に生きていくことを決定したのはとても良かったと思います。両者共に自分の人生を歩んできましたので、それを自分の中で一番大切にして生きていくというスタンスは変わらず、プラスα、2人で楽しく過ごすことを考えられるようになりました」と語る。
続けて、「きっと若いうちだとぶつかることも多かっただろうし、自分よりも相手のことを考えないといけないということも、もっと重くのしかかっていたのかもしれませんが、今は非常に心地よく時間が過ぎています」と述べ、「休みが合えば一緒に旅行に行ったり、そういった時間を楽しみながら、お互いパワーを受け合っているのではないかなと思います」と話した。
改めて本作への参加が自身にとってどんな経験になったか尋ねると、「新しい方との出会いが楽しいなと感じました」とにっこり。
「礼ちゃんと初めてご一緒させていただいて楽しい時間でした。礼ちゃんの持っているパワーを目の当たりにしてすごく刺激も受けましたし、元気も頂戴しました。あと、駿河太郎(海道盛夫役)ちゃんは以前も一緒にお仕事をしていて、また違うジャンルでご一緒させていただくというのもすごく楽しかったです」とうれしそうに語った。
■浅野ゆう子
1960年7月9日生まれ、兵庫県神戸市出身。1974年5月25日に歌手としてデビューし、「恋はダン・ダン」で日本レコード大賞新人賞受賞。1988年の連続ドラマ『君の瞳をタイホする!』以降、数々のトレンディドラマでヒロインを演じ、多くの支持を集める。映画『藏』(95)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。近年は舞台にも精力的に出演している。