茜屋日海夏×タカオユキの新たな挑戦!『劇場版 FAIRY TAIL –DRAGON CRY-』主題歌に託した想い/インタビュー

5月5日(金)15時0分 アニメイトタイムズ

 6人組声優アイドルユニット・i☆Ris(アイリス)の茜屋日海夏さんと音楽ユニット・みみめめMIMIのタカオユキさんによる新星ユニット=POLKA DOTS(ポルカドッツ)が、『劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-』(2017年5月6日劇場公開)の主題歌『WHAT YOU ARE』を歌うことが先日発表されました。

 POLKA DOTSは、今年2月に公開された映画『劇場版 トリニティセブン-悠久図書館と錬金術少女-』の挿入歌『LOST DAYS -PIANO ver.-』に続き、これが2作目の楽曲となります。『WHAT YOU ARE』は、壮大なストリングスの音色と二人の歌声で紡いでいく爽やかな応援歌。<どんなキミだって信じたいんだ>という歌詞からは、『FAIRY TAIL』のテーマのひとつである「仲間と大切さ」、そしてPOLKA DOTSの絆の深さまでも伝わってきます。『劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-』の観客にさらなる感動を広げるであろう、輝かしい名曲です。

 『WHAT YOU ARE』についてPOLKA DOTSのお二人にお話を聞いたところ、キラキラとした笑顔で答えてくれました。 
2人の出会い、そしてPOLKA DOTS結成まで
——初めての取材になるので、まずはPOLKA DOTS結成の経緯からお伺いしても宜しいでしょうか?

茜屋日海夏さん(以下、日海夏):もともとプライベートで仲が良いんです。初めて会ったのはアニメの現場で。初めてのアフレコ現場だったので、緊張していたんですけど、ユッキー(ユキ)と意気投合して仲良くなって

タカオユキさん(以下ユキ):わたしもひみたすも友達がいない状況で隅に座っていたんです。わたしにとって初めての声優業界でお友達になったのがひみたすでした。日海夏:わたしもそうでした。

ユキ:そのあとの徳島でまた仲良くなったんだよね。

日海夏:そう! 徳島の<マチ★アソビ>で再会して、一緒に徳島を徘徊して。

ユキ:その時は仲の良い友達っていう感じだったんですが、一緒にご飯を食べたりして、本当に意気投合して。ひみたすってアイドルで可愛くって普段からファンシーなものに囲まれてて……ってイメージだったんですけど、話を聞いていたら、予想以上にボーイッシュなところもあったり、ロックなものを聴いていたり、いい意味で裏切られたというか。

日海夏:ユッキーのイベントにi☆Risとして出させてもらったことがあるんですが(2014年12月10日 みみめめMIMI「視聴覚アカデミー」)もともとユッキーの作る音楽が大好きで、すごく尊敬していました。なので、個人的には「いつかできたらいいな」ってちょっと思っていました。

——では、ユニット結成に踏み切ったキッカケはなんだったんでしょう?

ユキ:事務所の関係者含め仲が良いことを知ってくれていて、関係者の方々がこういう話を作ってくれました。イベントで一緒になったとき、やんわり「いつかひみたすに曲を書きたいな」って思ってたんです。でも正直最初は「仲が良いからってユニットが組めるなんて、そんなおとぎ話ないだろう!」くらいに思っていたというか(笑)。

日海夏:もともと詞を書くのが好きですし、大好きなユッキーの曲も歌えると知って……お話をいただいたときはとても嬉しかったんですが、わたしもそんなにポンポンとうまくいくとは思っていませんでした。でもすごく嬉しかった。

——実際にデビュー作『LOST DAYS -PIANO ver.-』(『劇場版 トリニティセブン -悠久 図書館と錬金術少女-』挿入歌)を一緒に作っていくときはどういう気持ちでしたか?

ユキ:まずはすごく光栄だなぁって。ひみたすの声ってすごく力強くて、突き抜けるような透き通った声なんです。わたしの声質はどちらかというと倍音のふくらみがあるウィスパー寄りで、正反対なんです。なので曲作りで「こういう風にロックにしてみようかな」「サビの前であえて冒頭から始まるような表現にしてみようかな」「Bメロを長く作ってみようかな」とか……ひみたすの声を想像することで、自分も新しい一面を切り開けたというか。彼女に作詞をしてもらえるということもあるので、新しいことをはじめられる、自分の殻を破れるかもしれないみたいなワクワク感がありました。

日海夏:主線はわたしが歌うので、大体ユッキーよりも先に録るんですけど、あとからユッキーが丁寧に、細かいところまで気を配りながらハモりを重ねてくれていて。1人で歌ったものを最初に聴いたんですけど、2人の声で完成したものを聴いたときのものを聴いたら、安心感が違いました。

「ここの音はこっちの音じゃなくて……」ってユッキーが(ディレクターに)話している様子をわたしもそばで見ていて、すごく時間をかけて作ってくれているのが分かっていたので、2人の声が合わさった楽曲を聴いたときに、やっぱり自分はユッキーの声にすごく支えられているなぁって。

ユキ:そういうことをLINEしてくれたときに、部屋でうるうるってしちゃって。

日海夏:本当に助けらてばかりなんです。

——そんな密なやり取りからも、仲の良さが伝わってきます。

日海夏:ユニットを組んでからは、特に連絡を取り合うことが増えました。ユッキーの知識が凄いので、いろいろと教えてもらったりしながら頑張ってます。

——お互いリスペクトしあっていることはお話から伝わってきますが、特に尊敬しているところというのは?

ユキ:ひみたすはとにかく努力家。まっすぐ筋が通っているところを尊敬しています。あとプライベートの好きなところは、すごくサバサバしてるところ(笑)。

日海夏:「どうにかなるだろう」くらいな感じで生きていて(笑)。自分は結構大雑把な性格なんですけど、ユッキーは音へのこだわり、歌の世界観に対する取り組み方がすごく細かくて、自分では気が付かなかったところまで気が付いてくれる。わたしが作った詞に関しても、すごく褒めてくれて……尊敬の気持ちをもって接してくれるというか、すごく繊細で、わたしにはマネできないって。すごいなぁって思います。

ユキ:繊細やからなぁ(笑)。

日海夏:本当に! すごく尊敬してます。

ユキ:いやいやいや……(笑)。

——でも二人ともすごくサバサバしてるところがあるような気もしますね。見た目はすっごく可愛いのに、男らしい一面も持ち合わせているというか。

日海夏:あ。確かに、ユッキーもそういうところがあるかも。

ユキ:確かに……中高が女子校だったんですけど、女子校の人ってどんどんオヤジ化するというか。

日海夏:えっ!? わたしも高校ほぼ女子校だったんですけど……(笑)。

ユキ:だからか!! 会ったときから同じ匂いを感じていたんです。こういうことだったんですね。

日海夏:絶対合うな、って思ったんです。そういうことだったんだね(笑)。


この作品を一緒に盛り上げられるような、寄り添えるような、そんな曲を作れたら(ユキ)——『劇場版FAIRY TAIL –DRAGON CRY-』の主題歌が決まったときの心境というのは?

日海夏:いやー……もうウソでしょって。

ユキ:って、わたしも思いました。感激でしたね。

日海夏:昔からある名作で。話はちょっとそれてしまうんですが、わたしは漫画家にもなりたいなと思っていた時期があったんです。

——日海夏さんはイラストも得意ですもんね。

日海夏:そうなんです! ガチで描いていて(笑)。『FAIRY TAIL』はわたしが中学生くらいのときからある作品で、当時漫画の参考にしたいなと思って読んだら世界観がすごくステキで。絵もすごく細かくて、なんて素晴らしい作品なんだろう!って思ったんです。ずっと昔から読んできた作品を今こうやってお仕事という形でご一緒させていただけるのが夢のようです。周りの友達も毎回単行本を買ったりしていますし……良い緊張感がありますね。

ユキ:わたしもそうで。兄がいるんですが、兄は『FAIRY TAIL』が大好きなんです。兄の横でずっと読ませてもらっていた作品の、10周年という素晴らしいタイミングで携わらせていただくということで「これは絶対に良い曲にしなきゃ!」って気合いが入りました。まだ(インタビュー時点では歌うことが)世に発表されていないので……ドキドキします。この作品を一緒に盛り上げられるような、寄り添えるような、そんな曲を作れたらいいなぁというところをすごく考えて作っていきました。

——プレッシャーではなく「良い緊張感」というのがいいですね。

日海夏:ユッキーがいたから心強かったところがあります。作詞のときに、ベースをユッキーが先に考えてくれていて。そのあとに原作者の真島(ヒロ)先生と打ち合わせをさせていただいたんですが、その時にいろいろなものがパッと浮かんできて。で、ユッキーが書いてくれていた詞を参考にしながら、一気に書けたんです。

ユキ:みみめめMIMIでは、作曲はうまくポンポンとできるんですけど、作詞に何週間もかけてしまうタイプで。自分の気持ちを出してしまうというか……我が強い歌詞になってしまう傾向があるんですけど、真島先生からお話を伺ったあとに一回書いてみたってひみたすから歌詞を見せてもらったときにビックリして。ひみたすは作品の伝えたいテーマを歌詞に取り入れるのがすごく得意で、わたしが持っていないものを持ってるなって感激しました。スピード感もすごくて、さすがだなって。


「本物だ!って思いました(笑)」(ユキ)——ところで真島先生とはどんなお話をされたんですか? きっとそのときが初対面ですよね。

ユキ:はい。初対面で緊張しましたね。

日海夏:ドキドキしました。

ユキ:実はわたし真島先生の原画展(画業20周年記念 真島ヒロ原画展)に行っていたんです。原画展のスクリーンに真島先生が絵を描かれている後姿だけが映っていたんですけど、ピアスをつけた耳も映っていて。で「どんな方なんだろう〜」って思ってたら、同じピアスを付けられている方が打ち合わせ場所のカフェに入ってきて、本物だ!って思いました(笑)。2人とも緊張していたんですけど、真島先生が温かいお人柄で、打ち解けることができました。

日海夏:わたしたちが質問して、それに対して答えて下さるという形だったんですけど、自分たちが聞きたいことに対して、丁寧に教えてくれて。その打ち合わせがあったから、すーっと作詞ができたなって思っています。本当にあの機会をいただけたことに感謝ですね。

——いろいろな化学反応があったんですね。

ユキ:こういうときって絶対に原作の先生にお会いできるってわけじゃないと思うのですが、わたしたちはふたりともがお会いすることができて……1時間くらいですかね、直接お話をさせていただくことができて。だからこそ今回の曲も頑張れたのかもしれません。そういう化学反応が本当にあったなと思ってます。

——期待に応えたいっていう気持ちにもなりますもんね。

ユキ/日海夏:なりました!


ナツを見ているみんな側の目線から書いてみようって(日海夏)——その後制作はどのように進んでいったんですか?

日海夏:「これどう思う?」って話し合ったりしながら進んでいって、すっごくギリギリまで悩んで(苦笑)。歌詞はレコーディング当日にも少し変えて完成させたんです。

——どんなところを悩まれたんですか?

日海夏:<star>のところですね。

——<star>という言葉は曲のあちこちに散りばめられていますが、ブロックによって言葉の響きがまったく違うなと思いました。

日海夏:そうなんです。<star>に持たせる意味合いにもうちょっと段階をつけていきたいなとか考えて、最初は<you are star>にして、<wish on star>という言葉も入れて、最後だけ<super star>にしたんです。そこは一番悩みましたね。歌詞には書かれてないんですけど、コーラスの前にも<your star>というコーラスが入ってくるんです。それと、最初の<your star>の意味がちょっと違うんだよっていうところもこだわりました。

ユキ:ひみたすは作詞だったので、最後の最後まで悩むところで。わたしも何かできないかなと思って、星について調べたり、星にまつわるステキな単語はほかにあるかなって類語辞典を投げたり、いろいろと案を出して……「北斗七星」とか(笑)。

日海夏:URLを張り付けて送ってくれたり(笑)。

——本当に細かいところまでこだわられたことはすごく伝わってきて。例えば初っ端のブレスにもこだわられたんじゃないかなと。

ユキ:そこ気づいてもらえてうれしいです!(笑)

——切なさや儚さもありながらも、ゆるぎない力強さを感じる爽やかな応援歌になっている。その表現力も素晴らしいなと思いました。

ユキ/日海夏:うんうん。

日海夏:原作を読んでいるファンの皆さん、ルーシィ……ナツを見ているみんな側の目線から書いてみようって思ったんです。打ち合わせでお話を伺ったときに、映画のなかにも「俺はなんだ?」みたいな問いかけがあって、その会話シーンがすごく大事だよって伺って。それをどうしても入れたいなと思って落ちサビのところに入れさせていただいたんです。

——<「僕はなんだ?」ってキミが問いかける>というところですね。

日海夏:でも自分の持っている世界観もちゃんと入れたかったので、作品に寄り添いながら自分なりの言葉で書かせていただいたんですけど……ドキドキですね(笑)。

ユキ:印象的だったのが、映画、原作でイメージカラーってありますか?と聞いたときに、ナツの髪の毛の桜色、赤色っていうことをおっしゃっていて、それもひみたすは汲み取っていて。

——それが<桜色した夕暮れが>という言葉に繋がるんですね。

日海夏:詞の全体的なイメージに「空」が自分のなかにあったんです。桜色っていうナツの象徴をどこかに入れることができないかなって思って。原作のタイアップの曲は、作品の用語が入っていることもあるので、何かしらで寄り添えないかなと思って考えました。桜色、空、で調べたら夕暮れが出てきて、すごくキレイで、<「綺麗なものほど儚い」>という言葉も入れて。

——サウンドの流れもドラマティックですよね。ストリングスが曲を鮮やかに彩っていて。

ユキ:今回編曲してくださったのが野間(康介)さんなんですけど、ドラマティックな感じで映画のなかで流れるということで、もともとストリングスが少な目だったところも壮大に入れていただいたりと、魔法をかけていただきました

日海夏:野間さんはわたしの大好きなアーティストのAimerさんとライヴでご一緒されている方だと知って、一気にテンションが上がって。「なんてステキなアレンジなんだろう!さすがだなぁ!」って。

ユキ:実は野間さんはみみめめMIMIでもお会いしていて、「師匠」と呼んでいるんです(笑)。

日海夏:野間師匠だったんだ!(笑) ステキ!


別の人の曲なんじゃないかってくらい何回もリピートして(日海夏)——完成したときはどんな心境でしたか?

ユキ:自分で言うのもおこがましいんですけど、感動しました。一生懸命、魂を込めて書かせていただいたんですが、わたしたち2人だけではなく、真島先生、周りのスタッフさんや野間師匠のおかげもあって、すごくいい作品になったなって。

あと……ひみたすと共同作業で完成していくっていうのは、初めての感覚なので、チームっていいな、仲間っていいなって改めて思いました。この作品も仲間の大切さがテーマになっていると思うんですけど、わたし自身この曲を描きながら「仲間っていいな」ってじーんときて。

日海夏:わたしも仲間っていいなってすごく思いました。新しい作品と出会うとき、新しいひととの出会いも楽しみなんですけど、今回も本当にステキな方たちに囲まれて。i☆Risの場合は6人のなかの1人としてどうグループ全体を見せるかというのをよく考えるんですけど、POLKA DOTSではわたしのやりたい世界観、普段は言えない想いも作詞で出せて、それを受け入れてもらえるという環境があるので、それがすごく嬉しいなって。完成した曲は別の人の曲なんじゃないかってくらい何回もリピートしてます。そのたびに感動しちゃって。

ユキ:ちょっと分かる(笑)。

日海夏:ね(笑)。エンドレスで聴いてます。自分が参加して歌ったのかなって思うくらい。さっきも言ったんですけど、ユッキーがハモりですごく支えてくれていて。一緒にできてよかったなぁってすごく思いました。

——最後に読者ではなく、お互いにメッセージをいただければなと。

ユキ/日海夏:おおおっ!

ユキ:照れくさいね(笑)。

日海夏:うん(笑)。ユッキーに対しては……本当に尊敬してます! ちょっとだけ人生の先輩でもあるんですけど、いろいろなことを知ってて、どんなことに対しても前のめりで頑張っていて、細かいところまで気を遣って作業に徹してくれるユッキーをすごく尊敬していて。ユッキーの背中を見ながらPOLKA DOTSでいろいろなことを勉強していきたいなと思っています。

日海夏:照れる〜!! でも、ありがとう。わたしからは……ひみたすってすごく才能に溢れていて、アイドルで終わるの勿体ない!っていつも思っていて。大好きなひみたすの背中を押してあげたいと思うし、おこがましいんですけど、ひみたすの力になりたいというか。その成長をPOLKA DOTSで見守っていきたい。『FAIRY TAIL』のファンの方々は初めましてだと思うんですけど、ひみたすのファンの皆さんをいい意味で裏切れるような作品を作っていきたいと思うので……一緒に頑張っていこうね(笑)。いつもすごい支えられてます。

ユキ:嬉しい。ありがとう。本当に一緒に頑張っていこうね!

——ありがとうございました!

[インタビュー・文/逆井マリ]

アニメイトタイムズ

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