SNS経由でアイドルと交際 「可能性ある」と現役地下アイドル

5月5日(火)16時0分 NEWSポストセブン

地下アイドルでライターの姫乃たま

写真を拡大

 大好きなアイドルが自分の彼女だったら……。20〜30年前には夢のようだった話が、最近は現実にあるらしい。しかも、TwitterなどSNS利用が広まったことで、一般人でもアイドルと交際しやすくなったという。こういった話はネット上を飛び交うただの噂なのか、地下アイドルでライターの姫乃たま氏がレポートする。


 * * *

 アイドルをブラウン管や双眼鏡越しに眺めていた時代も今は昔。ゼロ年代後半に幕を開けた現在のアイドルブームは距離感の近さが特徴です。「会いに行けるアイドル」AKB48グループが社会現象化し、SNSが急速に普及したことによって、世間に広く知られるメジャーなアイドルもライブハウスを中心に活動しているアイドル(地下アイドルや、ライブアイドルなどと呼ばれる)も、ファンとの距離感がぐっと縮まりました。SNSをきっかけにアイドルと個人的に親しくなって、ひょっとしたら交際できるかもと期待したくなりますが、実際はどうでしょうか。


 たとえば、140文字と短いため気軽に投稿、閲覧できるTwitterが流行し始めた頃、著名人に対してダイレクトに言葉を届けられる点が話題になりました。いままでテレビや雑誌などでしか見る機会のなかったメジャーなアイドルが、リアルタイムで日常的なことを呟き、それに対して返信できるようになったことで、随分と存在が近くなったように感じられました。


 TwitterをはじめとしたSNSは広報の予算を持たない小さな事務所や個人で活動している地下アイドルにとって、絶対に欠かせない宣伝ツールとなっています。ファンにとっても、地下アイドルの書き込みを拡散して宣伝を手伝えるなど、運営の手伝いをして活動の一環を担っているような満足感を与えてくれます。


 Twitterでの交流はリプライ(返信)、フォロー、DM(ダイレクトメール)によって行えます。3つともメジャーなアイドルからは、ほぼ返ってこないものと考えてよいと思います。フォロワーが多いアイドルの場合、返信していたらキリがないことや、不平等だと思ったファン同士でトラブルが起きやすいからでしょう。


 一方で地下アイドルは、事務所や個々の判断によって対応に大きく差が出てきます。


 リプライは、メジャーアイドルのようにほぼ返さない人もいれば、1日の回数を決めていたり、チャットのように延々と返し続ける人もいます。所感ですが、メジャーなアイドルよりは地下アイドルの方が返事が来る確率が高いです。


 私自身は、書き込みを眺めている人が内容を把握しづらくなるため、質問以外には極力リプライを返さないようにしています。同じような対応をしている人も多くいるかと思うのですが、そのせいか常に不特定多数の地下アイドルに質問を送り続けているだけのアカウントを稀に見かけます。


 ファンがアカウントをフォローしても、アイドルからのフォローバック(お返しにフォローを返すこと)はあまりありません。仕事の関係者のみをフォローにとどまることが多いです。しかし、地下アイドルの中には(私自身も含め)、全員にフォローバックする人もいます。そのため、フォローバックするアイドルは地下アイドルという印象があり、いままでファンをフォローしていた地下アイドルがフォローを辞めると、「メジャーになるのか」「有名になって距離が遠くなった」など、ファンのあいだで騒ぎになることもあります。


 アイドルが関係者以外をフォローバックしない理由はDM機能の仕組みにあります。Twitterは相互フォローすると、お互いだけでメッセージをやり取りするDMを送れるようになるからです。こういったフォローのルールはトラブル防止のためですが、関連ビジネスの事情もあります。メジャーなアイドルは「直メ」といって、ファンの人に直接メールを送るサービスを購入特典や、有料で行っていることもあるので、収益に影響してしまうのです。


 メジャーなアイドルに比べるとTwitterでのフォローバック確率が高い地下アイドルの場合、ファンと直接DMをやりとりしている女の子も珍しくありません。ライブ会場での距離が近いとはいえ、他のファンの目が届かないところでコミュニケーションをとることは難しいので、ファンにとってDMは最適なツールといえます。しかし運営にとっては扱いの難しい機能です。そのため、DMを受け取れる環境の地下アイドルでも、たいてい内容を事務所の人間が閲覧しています。ファンが二人だけの秘密だと思ってメッセージを送っても、スタッフが確認しているのです。


 極稀にですが、グループのアカウントのみで、個々のメンバーにはアカウントを作らせない事務所もあります。ソロアイドルでも、スタッフのアカウントと共同にしている場合があります。アイドル自身が一人きりでアカウントを使うと、トラブルに発展しやすいツールでもあるからです。


 たとえば、アイドルが関係者と揉めた時に、傷心や腹いせを理由にファンと恋愛に発展してしまうことがありますが、そのとき、TwitterなどSNSのメッセージ機能がきっかけとなったケースも多いのです。そういった視点でみると、Twitterを使ってアイドルと交際に発展することは可能なように思えますが、それだけでは難しいのが現実です。メール越しよりも実際に会った方が関係を発展させやすいように、ファンであるならばイベント会場へ足を運ぶことは重要であると考えられます(恋愛要素を抜きにしても)。


 出会い系サイトで知り合って結婚した友人もいるので、Twitterをきっかけにアイドルと交際できる可能性がまったくないとは言いません。でも結局は、アイドルとファンも、日常の対人関係とあまり変わらないのです。

NEWSポストセブン

この記事が気に入ったらいいね!しよう

アイドルをもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ