大谷翔平の94年生まれはゆとりど真ん中でやりたいことに専念

5月5日(土)7時0分 NEWSポストセブン

“94年スタイル”は、やりたいことに専念(写真/アフロ)

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 今米ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(23才)の人気は高まる一方だ。大谷は1994年生まれだが、同級生で活躍するアスリートや芸能人は数多い。


 フィギュアスケート羽生結弦、水泳の萩野公介瀬戸大也、卓球の丹羽孝希、スピードスケートの高木美帆など、世界を舞台に活躍する若きアスリートたちはみな、1994年生まれだ。また、二階堂ふみ、土屋太鳳、広瀬アリスなどの人気女優も同い年だ。著名人だけでなく一般人にも“94年スタイル”がある。都内で働く40代会社員がこう言う。


「うちの会社の2年目にあたる1994年生まれの若手はパソコンや英語を使いこなすうえ、上司や先輩にも物怖じすることなく意見します。その一方で残業はせずサクッと帰宅するし、彼の同期には、『もうこの会社でやることはない』とあっけなく退社した者もいます。われわれの世代なら入社して、すぐに会社を辞めるなんて考えられませんが、時代は変わったなと思います」


 そんな1994年生まれに強い影響を与えたと多くの人が指摘するのが「ゆとり教育」だ。それまでの詰め込み教育から、子供たちが自ら学び考える力の育成を目指したゆとり教育は実質的に2002年から始まった。このとき1994年世代は8才。小学2年生だ。


「1994年生まれはゆとり教育のど真ん中だったんです」と言うのはその年に生まれた歌手の家入レオだ。


「私たちが小学校に入ってすぐに週休5日制が始まり、高校に入った途端にゆとりの見直し(2011年)があって、小中学校で土曜日の授業が再開されました。だから1994年生まれは、実際に学校に行った日数がいちばん少ない世代なんです。その分、私たちには自由な時間がありました。そのなかで自分がやりたいことに打ち込み、何でも自分で判断する能力を養ったのです」


“これだからゆとりは”とさんざん揶揄された世代だが、1994年生まれに卑屈さはなく、飄々と「自由」を謳歌しているように見える。「ゆとり教育の生みの親」とされる元文科省官僚で京都造形芸術大学教授の寺脇研氏が指摘する。



「文科省が目指したのは自分の頭で考えて、積極的に学ぶ子供の育成です。1994年生まれはゆとり教育の目玉として導入した、教科にとらわれない『総合的な学習の時間』をどっぷりと施された世代。彼らが大人になった今各分野でゆとりの成果が開花していると思います」


 前述の「この会社でやることはない」と辞めた会社員に代表されるように、この世代の若者は「組織」や「世間体」ではなく、「個」を重視する。前出の寺脇氏が言う。


「現在の30代ぐらいまでの世代は『組織』に属して、その中で評価されて出世していくことが重要でした。しかし、1994年世代が大切にするのは、あくまで『自分』です。自分の実力があれば、どの世界でも活躍できると本気で思い込んでいる世代。SNSを中心とするネット社会では、スキルや実力があれば、すぐに『いいね!』という評価が返ってくる。だからこそ、会社選びも“自分の力が伸ばせる会社”、“自分の目標に最も早く辿り着ける会社”という基準です。そして『個の力』が身につけば、その組織に長居せず次のステージへと進む決断をくだすのです」


 まさに「メジャーで活躍する」という目標のために、まずは日本のプロ野球に入り、そこで実力を磨き、階段を駆け上がった大谷は1994年世代の象徴といっても過言ではない。大谷の母は本誌・女性セブンの取材に、「単身渡米した息子の挑戦に、親として一線を置いて見守りたい」と語った。大谷に続いて「個の力」で世界を席巻するのは誰だ…?


※女性セブン2018年5月10・17日号

NEWSポストセブン

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