『森川さんのはっぴーぼーらっきー』森川智之さんインタビュー|台本ナシでもここまでできちゃう森川マジックに迫る!

5月6日(日)12時30分 アニメイトタイムズ

人気声優・森川智之さんがお送りする声優観察バラエティ『森川さんのはっぴーぼーらっきー』(通称、はぴぼ)。「台本ナシ!仕込みナシ!ゴールなし!」がコンセプトの番組の新シーズン第五幕が、2018年4月より、tvk(テレビ神奈川)、サンテレビ(兵庫)、AT-Xなどで放送中です。
今回は第五幕放送を記念して、森川智之さんにインタビュー。これまでの放送や第五幕の見どころなど、いろいろとお話をうかがいました。
『はっぴーぼーらっきー』ではキャラクターを演じず、ただの森川さんとして出演——番組では森川さんと同伴ゲストがいろいろなところへ行き、いろいろなことをして楽しまれていますよね。そもそも企画はどのように決まるのですか?森川智之さん(以下、森川):まずは僕が何をやりたいかということ。今回はこんなことをやりたいっていう話から始まりますね。
——企画はキャスティング(同伴ゲスト)が決まってから、進んでいくのでしょうか?森川:キャスティングは全く決まってないです。最初は「今回一緒に回る人たちはこのメンバーだから、これをやりたい」っていうようなことを少し考えていたんですけど、それはなかなか難しいなと思って。
それだったら、キャスティングはあまり考えないで「番組として、僕がやりたいことをやる」っていう感じになりました。
やりたいことを決めるのも番組収録の直前なんです。
——そうなんですか? では番組などでお話している通り、「番組の予算が集まったよ!→番組をやろう!→では何をやろうか?」という流れなんですね?森川:はい。本当なんです(笑)。だから、本当に同伴ゲストの方たちも、同伴ゲストの所属する事務所の方たちもすごく戦々恐々として、「(番組で)何をやるんですか?」とか「企画書をください」とか、「タイムシート(進行表)ください」とか言うんですけど、そんなものはありません!
——では同伴ゲストの方たちも、収録当日までよくわからない状況で参加されるんですか?森川:はい。番組スタッフからも「ただ森川さんと一緒に楽しく過ごしてください。この(集合)時間に来てください」っていうだけなんです。
——同伴ゲストの方たちも、当日行ってみて、初めてわかるんですね。森川:撮影が外だったり、室内だったりとその時によって違うので、僕が「ちょっと着替えられるようにしてきて」とか、「動ける格好の方がいいかな」とか言って、ある程度気を遣う時もあれば、第1話目の『はぴぼ』(第一幕(同伴ゲスト:宮田幸季さん、鈴村健一さん))みたいに、全く何も言わず、BBQへ行くのに(宮田さんが)コーデュロイのジャケット着てきたりとか、そういうのもありなので
——第四幕まで番組(2014年放送開始)が放送されましたが、番組を振り返ってみて「これだけは忘れられない」という印象的なエピソードをあげるとしたら、どんなことですか?森川:全体的なことですね。大まかに言っちゃうと、お仕事以上の関係とか、お互いの信頼関係とか、友情みたいなものが番組を通して、築けているのがいいんです。
スタジオワーク(アフレコ収録など)だけだと、どうしても仕事上の仲間というだけの関係になりがちなんですけど、ある程度遊びで自由にやったりすると、本当のその人たちのパーソナルな部分も見えてきたりします。
僕は一応ホストの立場なので、自分のキャラクターを決めたり、用意したコンセプトをやったりするということではなくて、普通の「ただの森川さん」でやっているんです。
同伴ゲストの方たちも素のような状態になってくれるから、カメラが回っているということを全く意識しないで、楽しく過ごせればいいかなと思っています。
そんな感じだから、次にスタジオで会っても、また親密度や距離感が全然違うんです。この番組に出てくれると、近しく感じて「これからずっとこの人たちと付き合えるな」と思えてくるんですよ。そのぐらい素敵な番組だなと思っています。
なので、「これが楽しかったな」というエピソードはいっぱいあるので、あげられない。全てが今に繋がっているのかなと思いますね。
——この番組に出演される方というのは、最初からとても楽しそうに和んでいる感じがするんですけど、同伴ゲストの方たちというのは、もともと気心知れた方たちばかりなのでしょうか?森川:だからそう考えると、「あれ? 阿部敦と俺、飯食いに行ってないな」とか、「佐藤拓也とも行ってないな」って思うんだけどね。でもそれは別に気にしない。
——ここで、改めて生まれるものもあるんですね?森川:そうですね。番組のロケを終了して、「じゃあ、またね」って言った時にはお互いの連絡先を交換したりとか、連絡を取り合ったりする仲になっているので、番組が繋いで広がるというところはありますね。
——森川さんが横浜DeNAベイスターズの試合観戦している回(第一幕第7、8話)は印象的でした。いつも応援されている森川さんがベイスターズを応援している姿はとても新鮮で、ファンとしてはそういった森川さんの姿を見ることができて嬉しかったです。森川:本当ですか。横浜DeNAベイスターズを愛する気持ちは、誰にも負けないつもりではいるんですけどね。
——ああいった番組プログラムがあるのも、この『はぴぼ』という番組ならではですよね。森川:そうなんですよ。あれも「森川さん、好きなこと言ってください」っていうところから始まりました。制作スタッフから「森川さんは何をやりたいですか?」と聞かれたので、僕が「本当に言っていいんですか? じゃあ野球を観に行きたいです」って話をして実現しました。
あの回の繋がりから、今もベイスターズさんとのお付き合いがありますし、ベイスターズさんから「ぜひ応援に来てください」って言っていただけるようになっているんです。
——とてもいい関係になっているんですね。森川:いい関係になっていますね。
去年はちょっと残念(2017年日本シリーズで優勝を逃した)だったんですけど、今年は日本一になると思うので、祝勝会でのビールがけを選手と一緒に。tvk(テレビ神奈川)の名を借りて潜入したいと思います(笑)。
『はぴぼ』ならではの視点で番組を作る——第五幕の印象はいかがでしたか?森川:第五幕は「よくしゃべったなぁ」っていうのと、もしかしたら『はっぴーぼーらっきー』で初回のBBQに次ぐ、遠征距離だったような気がします。「東京ドイツ村は意外に遠いところだなぁ」って思いました。
——東京ドイツ村へは今回のロケで初めて行かれたんですか?森川:初めて行きました。東京ドイツ村がすごく楽しくて、「今度いつ行こうかな?」と思っています。
——今回のドイツ村は森川さんがセレクトされたんですよね?森川:はい。観光するにも他にもメジャーなところはいっぱいあるじゃないですか。でも埋もれているところとか、地元から愛されている場所とか、あまり取り上げられないけれども素晴らしい場所というのはまだまだたくさんあると思うんですよ。
そういうところを『はぴぼ』ならではの視点で楽しめればと思っているんですよね。
有名なところへ行って、これは今一番人気といったところで楽しむのは簡単だと思うんですけど、そういうところではなくて、隠された穴場的なところとか、そういう方が僕的には心をくすぐるかなと思っているんです。
——森川さんのおっしゃる通りだと思います。『はぴぼ』を観て、小松沢レジャー農園(第三幕第25〜30話)も行ってみましたし、食品サンプル(第19話〜20話)もやってみました。森川:おお! やってみました?
——はい。森川:食品サンプルは、レタスが難しいんですよね。
——難しかったですが、楽しかったです。森川:よかったよかった。僕が一番嫌なのは用意されたもの。要は「こちらに座っていただければ全部やりますから、できあがったものをここに持ってきて、作ったていでやってください」みたいな仕込みがあるのが僕は嫌なんです。
それだったら、「第五幕 先行上映トークイベントやるよっ!」のイベントでもそうですけど、全部自分たちでやった方が絶対いいと思うし、楽しめると思うので。憧れの声優さんのしぐさとか、それがもしかしたらファンのみなさんが見たいところだったりするのかなと思って。
——その通りだと思います。第五幕の先行上映イベントでもマイクを持たずに、客席に背中を向けながら、ゴルフ練習セットをお片付けされていたじゃないですか。そんな自由なところも『はぴぼ』ならではの楽しみ方なんじゃないかなと思います。森川:そうですね。本当はステージに立つ者として、観客に背中を向ける教育をされていないんですけどね。ちゃんとステージに立つ者が、ハの字のように並んでお客さんを見て、決して背中を向けないように、お客さんに姿が見えるようにというような教育はされているのをわざわざ変えるという面白さですね。
ここが『はぴぼ』のすごいところ! 森川さんの『はぴぼ』自慢——第五幕で注目してほしいポイントや特に力を入れたとこはありますか?森川:特に力を入れたところは、盆栽で針金を曲げるところです。そこは力を入れました。
——それは力を入れていますね(笑)。森川:枝を針金で強引に動かすところは本当に力を入れました(笑)。
——盆栽も森川さんがセレクトされたのですか?森川:これはもともと僕が何年も前から「これからは盆栽が絶対来るから!」って言ってるんですよ。今はもう来ちゃってて、やっと盆栽に行けたので、乗り遅れた感もあるんですけどね(笑)。
あと、番組の収録もその辺のガーデニングセンターへは行かないで、日本のトップのところに行きましたからね。ここが『はぴぼ』のすごいところですね。
——それはすごいです。盆栽はご経験がないんですよね?森川:はい。僕が「盆栽を趣味でやってみたい」と言ったら、番組スタッフからプレゼントで盆栽をいただいたりはしていたんですけど、もらっただけで何をすればいいのかはわからなかったんです。
今回の番組収録でやっと盆栽の入門ができて、そしてこれ以上ないというくらいのスポットである内閣総理大臣賞を受賞した先生の盆栽美術館でご教示いただくことができました。
それから、今回は内閣総理大臣賞を取ったような作品が並び、素晴らしい盆栽が背景に映り込みつつの『はっぴーぼーらっきー』なので、今までにないぐらいな感じですね。
——それは豪華ですね。森川:ただ「盆栽って、一年二年のものじゃないんだな」ってわかりました。人の一生以上の時間をかけて育てていくものなので、盆栽の世界をのぞいてみて初めて、今までにないぐらい長いスパンのものに手を出したんだなと感じましたね。
——そんなに長い間時間をかけるんですね。森川:そうなんですよ。もしからしたら、「今回僕が手がけた盆栽は、あと300年後ぐらいに素晴らしい内閣総理大臣賞を取るぐらいの盆栽になるかもしれない」っていうぐらい長い時間ですよ。
僕が生きている間には大した盆栽にはならないと思います。そのぐらいの長いスパンのものだったりするんです。
——今回は同伴ゲストとして、阿部敦さんと羽多野渉さんも参加されましたね。おふたりは盆栽に入門されてみて、どのようにおっしゃっていましたか?森川:ふたりとも大喜びしていましたね。だって、僕が誘わなかったら、決して踏み込むことのない禁断の世界に入ってしまったわけじゃないですか。
——では、阿部さんと羽多野さんのおふたりもすんなり盆栽の世界へ入っていかれたのですね。森川:楽しんでくれていました。だから「今、あの盆栽はどうしているんだろうな?」って思いながら、これからも楽しみにしています。
視聴者が観ていて、もらい笑いする! 幸せになる番組——先日行われたイベント(2018年3月31日(土)、目黒中小企業センターホールにて開催の「第五幕 先行上映トークイベントやるよっ!」)を終えた感想をお聞かせください。森川:「何もなくても、楽しくできるな」って思いました。「本当に台本ないや」ってね(笑)。
——確認なんですけど、本当にリハーサルをされずにイベントを行われたんですか? 同伴ゲストの森久保祥太郎さんと阿部敦さんがリハーサルもしなかったとイベントでおっしゃっていました。森川:そうです、そうです。本当にそうです。実は僕もイベント当日の朝起きてから「何をしようかな?」って考えました。それで、結局家にあったゴルフの練習道具を見て、「このぐらいは持っていこうかな」って思って。
——本当に思いついた感じで?森川:はい、思いつきだけです。
——思いつきで、あれほどイベントが楽しくなるものなんですね?森川:はい。何も考えないでやりました。
——(笑)。ゴルフをプレーするコーナーでは、みなさん上手にホールインしましたよね。森川:ねぇ〜(笑)。やっぱりね、そこなんですよ。あれをみんなでやる前に、たくさん練習していざステージに上がって、「やりましょうか」ってなったら、それは見ているお客さんも「段取りがきれいにできているな」とか、何となく感じてしまうと思うんです。
——それでは『はぴぼ』的には淋しいものがありますね。森川:そうなんですよ。やった時に「あれ? ボール忘れた!」だけでもいいじゃないですか(笑)。
——森川さんがボールを拾っているだけでも、貴重なシーンとして面白かったです。森川:あぁ、そうですか(笑)。だから何かそういうのがいいかな〜。DVDにもなっているんだけど、ずっとループで楽しく観ていられるようなものを僕自身がほしいんですよ。
『はっぴーぼーらっきー』のDVDも、僕自身がずっと観ていて楽しいものにしたいんですよ。リビングのTVがずっと『はぴぼ』になっていても、一日過ごせるようなもの。それはBGMがてらでもいいし、そういう番組がひとつでもあったら、面白いのかなというように思っています。
——それは素敵です。森川:番組をやっている本人たちも笑っているから、視聴者の方が観ていて、もらい笑いするみたいな。その中で幸せになる感じです。
——そうですよね。だから、『はっぴーぼーらっきー』なんですね。森川:そうなんです。そんな番組でございます。
夢が広がる!『はっぴーぼーらっきー』のこれから——「何も決めない」という素敵な番組ですが、あえて聞かせていただきます。今後、番組で行ってみたいところや、やりたいことはありますか?森川:あえて希望をいうならば、ちょっと遠くに行きたい。
——飛行機に乗るというのはいかがですか?森川:いや〜、飛行機にキャンピングカーが乗るかなぁ。
——船ですかね?森川:フェリーですね。ちょっと遠くに行ってみたいっていうのもあるけど、キャンピングカーがなくて、例えば海外に行く。「今日はちょっと遠くに行くんで」って言って、同伴ゲストが「どこですか?」って言ったら、成田空港の駐車場に車止めて……。
でもパスポートがいるからバレちゃうかもしれない。あとは海外へ行って、海外でキャンピングカーに乗る。
——夢が広がりますね。もう五幕ですからね。森川:(トータルで)60話ですよ。
——長寿番組ですよね。正直ここまで続くと、森川さんご自身も思われていたんでしょうか?森川:正直ここまでじゃなく、まだ始まったばかりなので!
——失礼しました。森川:はい(笑)。
——番組で共演してみたい方はいらっしゃいますか?森川:いますよ。うちの家族とかは? 親父とか、母親とか、弟とかで(笑)。
——それは面白いです。森川:『家族に乾杯』(NHK総合テレビで1995年から放送されている番組『鶴瓶の家族に乾杯』。「家族をテーマにして」司会の笑福亭鶴瓶とゲストが旅人として各地を訪れ、地元の人々と触れ合いながら旅していく)みたいな。
家族会議とか始めちゃって、「最近お父さんの身体の調子が悪くてね」なんて、そんな話になったりとかね(笑)。
——それも面白そうです。森川:まぁまぁまぁ(笑)。でも『はぴぼ』の同伴者は、この業界の声優さんでやっていますけど、「でも別に声優さんじゃなくても、別の回があってもいいのかな」っていうのはありますね。ひとりだけ全然違う人がいてもね(笑)。
——(笑)。森川:『はぴぼ』の同伴ゲストは、年齢的にも、(声優としての)キャリアが同じぐらい人たちっていうのもありだと思うんですけど、意外にキャリアが同じぐらいの人たちの回はそんなにないんですよ。みきしん(三木眞一郎)ぐらい(第二幕第21話〜24話)で、あとは先輩。
これまでに登場した同伴ゲストは後輩が多くて、今回の第五幕も後輩の人たちなので、そういう意味では今後は同世代の人たちもありだし、ひとつ上の世代の人たち(レジェンドと呼ばれる声優)の出演もありだと思います。
——どの世代の方とも楽しくできるというのが森川さんの素敵なところですよね。森川:それは楽しくはできるんですけど、ただ番組に出てくれるかどうかが問題ですね。台本がないので、レジャンドの人たちに「すみませんけど、(台本がなくても)いいですか? キャンピングカーに乗っていただけますか? 普段ガンダムに乗っているじゃないですか!」って(笑)。
——(笑)。森川:なかなか「(出演しても)いいよ」とは難しいかもしれないんですけど。この番組じたいの歴史がある程度重ねられてきているので、その番組を観ていただいて、面白いと感じていただければ「いいよ」って言っていただける人も、もしかしたら現れるかもしれないです。
玄田さん(数々の作品に出演するレジェンド声優・玄田哲章。主にアーノルド・シュワルツェネッガーの吹替などを担当)とかね。
——いいですね。ファンにとっても、いろいろな方を知ることができるチャンスにもなりますよね。森川:そうなんですよ。玄田さんはアーノルド・シュワルツェネッガーの声でしゃべったら面白いんだよね(笑)。
——最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。森川:4月から『はっぴーぼーらっきー』の第五幕が始まっていますけど、みなさんが期待している通りの、期待を決して裏切らないゆるさです。回を重ねていますけど、台本もちゃんとありません。ちゃんと最初から(台本は)ありません。期待通りの楽しい『はぴぼ』の第五幕になっていますので、新作をぜひ楽しみにしていただければと思います。
——ありがとうございました。[取材・文宋 莉淑(ソン・リスク)]
http://morikawa3.com/ (『森川さんのはっぴーぼーらっきー』公式サイト)
https://twitter.com/morikawa3happy (『森川さんのはっぴーぼーらっきー』公式Twitter)

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