アフラックのがんCM出演、山下弘子さんの夫が今考えること

5月7日(月)16時0分 NEWSポストセブン

がんCM出演、山下弘子さん(享年25)の夫が語る妻の想い出

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 兵庫県議会議員の前田朋己さん(37才)が、5年以上に及ぶがん闘病の末、3月25日に亡くなった妻の山下弘子さん(享年25)の想い出を語った。弘子さんは、生命保険会社「アフラック」のCMに嵐の櫻井翔(36才)と出演し、「がんになって、いい子をやめました」と語っていたのを覚えている人も多いだろう。


 弘子さんは立命館大学在学中の2012年秋、肝臓がんが見つかり、「余命半年」と告げられる。朋己さんが彼女と出会ったのはそんな時期だった。2017年6月大阪市内で挙式。


 がん患者でも人生を楽しめる──そう信じた弘子さんの生き甲斐となったのが海外旅行だった。がん発覚後、入退院の合間を縫うようにして30か国近くを訪問した。その多くに朋己さんは同行した。


 夫のサポートで困難にめげず人生を謳歌していた弘子さんだったが、あることで大きなショックを受けた。


「昨年、放射線治療をした時、ひろ(弘子さん)が医師に“子宮に近いから卵子を凍結した方がいいんじゃないですか?”と聞いたら、“あなたはもう無理ですよ”と言われたそうです。彼女は常々、“結婚と出産という人生のフルコースを味わいたい”と言っていたので、子供ができないと聞いた時は落胆して、泣きながらぼくに伝えにきました。本当に悲しそうでした。


 ぼくは“子供ができない人生でもいいんじゃないの”と言って、“医療の進歩はすごいから何年か後に再生医療で子供ができるようになるかもしれへんから、また期待すればいいんじゃない”と伝えると、彼女は希望が持てたのか、笑みを浮かべてくれました」(朋己さん、以下「」内同)


 このように弘子さんは闘病中に何度も「医療情報の壁」にぶち当たった。その苦しみを知る朋己さんは、医療環境の改善を天国の妻に誓う。


「ひろは、たまたまのご縁や友人の尽力もあり、適切な医療を受けることができました。しかし、同じレベルの医療が受けられない人が大勢いて、ひろは悔しくて悲しい思いを抱えていました。“情報がもっと伝わり、みんなが適切な医療を受けられるようにしたい”というのが彼女の願いでした。



 末期がんで標準治療が終わったら緩和ケアを勧められることも、患者にとっては死を待つことと同じです。患者の立場からすると、わずかでも希望を持てることが残りの人生を生きる上で非常に重要。そうした治療法を広めたいとひろはずっと望んでいたので、ぼくは政治家としてその遺志を継いでいきたい。妻と同じ苦しみを持つ人に同じ思いをさせないように、さまざまな仕組みを変えていくことが必要だと思います」


 弘子さんが人生をかけて遺した数々のメッセージは多くの人の心を動かした。弘子さんの通夜では、面識のない50代の男性が朋己さんを訪れた。


「“彼女は命の恩人。ぜひ焼香をさせてほしい”と言われたので話を聞くと、ステージIIIの肝臓がんがわかり、自暴自棄になって治療を拒否していた時期に妻を知り、“20才そこそこの子が頑張っているのだからおれも頑張らないと”と勇気を出して治療に励み、完治されたとのことでした。


 彼女のメッセージが多くの人に生きる希望を与えたことを改めて実感しました。ぼくにとってひろは最愛の妻であり、人生の師匠でもありました」


※女性セブン2018年5月10・17日号

NEWSポストセブン

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