坂東眞理子氏、感動のアンテナ張れば毎日が発見に満ちている

5月7日(火)7時0分 NEWSポストセブン

『女性の品格』から12年。『70歳のたしなみ』(小学館)を上梓した坂東眞理子氏

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 330万部超のベストセラー『女性の品格』(PHP新書)著者で、昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さんの新著『70歳のたしなみ』(小学館)が書店から消えた──驚異のスピードで重版を重ねる本の内容は、高齢期は暗いだけ、つらいだけという先入観を覆し、イメージチェンジ、マインドチェンジをすることで、70代は人生100年時代の幸福な黄金時代になるということ。著名人からも絶賛評が届いている。


◎東京大学名誉教授・上野千鶴子さん(70)

「上機嫌」がいいですね。私も「明るい」「楽しい」老後より「機嫌よく」過ごす老後が目標です。


◎作家・あさのあつこさん(64)

70歳になっても80歳になっても人としてのたしなみを生き方によって新しく得ることができることを教えてもらえました。


◎津田塾大学学芸学部教授・三砂ちづるさん(60)

心安らかに70代を迎えられるように今からやっておいた方がいいこと。先々の楽しみを見つけられること。この本を読む喜びは多い。


 人生をめいっぱい、もっと楽しむために——坂東さんに話を聞いた。


「そりゃあ、あなたはそう思えるかもしれないけれど、私は人生苦労した、ひどい目に遭った、という嘆きも脳裏にあるかもしれませんが、負の思い出ばかりを数え上げていたらどんどん悲惨な人生に思えてくる。私だっていろいろありましたが、ここでそんなことを言い募っても暗くなるだけでしょう(苦笑)」(坂東さん、以下同)


 そしてこう続ける。


「だから、ピンチも周囲のおかげで乗り越えられた、苦い経験も糧になった、と前向きに変換して思い出す努力をするんです。聖人君子なら自然といいことばかりに目を向けて穏やかに暮らしていけるのかもしれないけれど、われわれ凡人は意識してプラス面を考えるようにしないと、自然にまかせるとネガティブな思考へ傾いてしまう。『だめだめ、もっと楽しいことを考えなきゃ』と自分を鼓舞する。


 その最たるものが年齢観。歳を重ねてお先真っ暗ではなく、見える景色が変わるというのかな。夜明けと黄昏では光の射し方が違うように、人生の彩りも移ろいゆくんです。それは実際、私が歩んで来た実感でもあります」


 年齢による固定観念を捨てれば、いくつになってもかけがえのない出会いに恵まれるという。


「本当に思いがけない出会いというのはいつ、どういうきっかけで訪れるかわからない。とっても尊敬する昔からの知り合いもいますが、60代、70代になってから『なるほど!』と感銘を受けた出会いもたくさんあります。


 だから50代でも60代でも、『どうせ今さら新しい出会いなんてないわ。私はもういいの』と閉じないでほしい。窓を開ければ、広くて明るい世界が見えますよ。


 先月に101才で亡くなられた生活評論家の吉沢久子さんが90代の後半に『人生で今がいちばん幸せ』とおっしゃっていたと聞いて、90代でそう言えたらなんて素敵かしらって。


 物理学者の米沢富美子さんも80才で亡くなるまで『一日一日が愛おしい』と感謝の念で丁寧に日々を味わっていらした。見渡せば身近にも、素晴らしい高齢期を生きる人は大勢います。その人たちをお手本に新しい生き方を作り出すことが私自身の楽しみでもあります」


 新しい元号に変わる今こそ、生き方を変える好機だと語る。


「折しもイチロー選手や森昌子さんが引退宣言をして、『昭和と平成を生きた自分は穏やかに余生を過ごすだけ』なんて思ってはいませんか。その逆で、令和と共にあなたの人生も新章が始まると考えましょう。


『毎日、何も面白いことがない』『別に』とぼんやり生きていないで、日常のひとつひとつに感謝し、感動するアンテナを張るようにする。そうすればいくつになっても毎日は新しい発見に満ちているはずです。無関心にボーッと生きていたら、チコちゃんに叱られちゃいますよ(笑い)」


 心の目を大きく見開いて今この瞬間を、そしてやがて訪れる人生の黄金期というべき70代を笑顔で謳歌してほしい…それが坂東さんがこの本に込めた、後半生を生きる大人へのメッセージだ。


※女性セブン2019年5月2日号

NEWSポストセブン

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